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  越後ジャーナル
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鈴木氏、圧力で出馬断念 小池市長三選濃厚、広域行政に課題  
2003・4・2

 小池清彦新潟県加茂市長に反発する加茂市民が増えて、4月27日投票の市長選に、対立候補を擁立しようという動きが、昨年来続いている。ところが、泉田裕彦国土交通省貨物流通システム高度化推進調整官が、渡辺秀央参議院議員との会談をもって出馬断念。

 次いで、加茂市と田上町の合併を目指す団体「まちづくり市民会議」の鈴木利益代表も、出馬の決意を固め、30日記者会見の予定まで立てたが、小池市長派の、身内を通じた出馬阻止の動きの前に出馬を断念。23日夜、反小池市長派の集会で、正式に出馬を断念した旨を明らかにした。

 鈴木会長に代わる候補者の擁立については、今のところ、全く見通しがない。反小池市長派は、これまで、候補が確定次第、臨戦体制に入るように準備を整えてきただけに、今後、どのような手を打つのか。鈴木代表の出馬に期待してきた加茂青年会議所有志など若手は、小池市長派の「鈴木潰し」に、「そこまでやるのか」と驚嘆している。

 4月2日の統一地方選の事前説明会を1週間後に控え、「よほどの対立候補が落下傘で出馬するのでなければ、小池市長に勝てないだろう。ここまでくると小池市長の3選は確実になった」との見方が、加茂市民のなかに広まりつつある。
 小池市長の民主主義の名を借りた独裁政治。不利な情報は市議にすら出さない情報非公開。対立する考えについては、徹底的に撃破するという元防衛庁幹部らしい好戦的な政治姿勢。

 既に、行き詰まりを見せている加茂市財政にもかかわらず、合併反対、福祉優先、施設建設優先の、古い政治体質から逃れられないでいる。工期を無視し、建設業者に強引に工事を進めさせて、昨年11月にオープンした加茂美人の湯。オープンから4カ月で地下からお湯を汲み上げるパイプが詰まって、お湯が出なくなった。

 急きょ、水道水を使って、お湯を沸かしているが、既に温泉ではなく、入湯税150円は取れず、その分、値下げしている。もともと、同所のお湯には、油分が混じっているため、油抜きの設備を施しているが、オープンから4カ月目のダウンに、関係者も驚いている。いつ解決するのかも定かでない。

 性急に事を進め、失敗があっても、それを伏せて、さらに強引に進める。三条市などで、このような事態が起これば、当然、市議会で、設計業者や受注業者を、議会に参考人招致して、問題点を追及、ただでは済まない。加茂市議会では、小池市長のペースで、何事もなかったように事が進められている。

 あれだけ大々的に宣伝し、市外から訪れる人が圧倒的に多かったのだから、温泉が出ないので水道水を使っていることなど知らずに、加茂美人の湯を訪れる人も少なくないだろう。

 万事がそのような方法で進められているのに、加茂市民は、立ち上がろうとしない。立ち上がろうとすれば、さまざまな手法で潰しにかかる。潰される側にも、政治に対する認識の甘さがあるが、その甘さが、小池市長の暴挙を許し続けることにもつながる。

 小池市長の3選がほぼ確実となれば、県央地域の広域行政も、それに対応した形を取らなければならない。今後の広域行政が、さらにやりにくくなることだけは確かだ。県央市町村は、小池市長のリードする加茂市を無視していける部分は無視していくしかないが、無視できない部分もある。

 市町村合併は、すでに、加茂市を除外した形で進んでいるが、ゴミ焼却場の建設をはじめ、広域行政にはさまざまな課題が生じてくるだろう。理事者側や議会側はもちろん、県央地域の市民も、そのことを十分に意識して、小池市政を結末まで見極めていかなければならない。