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  越後ジャーナル
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独身生活、定年離婚 環境整い人生の価値観変わる  2004・4・15

 「男は、外に出て働き家族を養い、女は家庭で家事、育児などにいそしむ」などという考えが古典的なものになってしまった。団塊の世代は、こうしたことが当然だった古い時代に育てられ、逆に、社会人になってからは、女性も積極的に社会参加する夫婦共働きの時代を迎えた。

 そして、今では、社会の仕組みも、どんどん女性が社会進出できるようなシステムを導入。実力とやる気があれば、女性でも、企業経営者や管理職になれる時代を迎えた。むしろ、女性の方が、勤勉で、家庭生活との両立という意味では、男性よりも、信頼性が高い一面もある。

 一時代前には、男性と伍して、仕事をバリバリこなす女性をキャリアウーマンなどといって、特別視する向きもあった。いまでは、家庭生活での男性の協力もあって、女性は家庭を維持しながら、十分に、社会で活躍できる素地ができている。

 かつては重労働だった家事が、電化されたことで、極めて軽い仕事に変わったことと、女性だけの分担ではなくなったことが、大きな契機になっている。また、スーパーマーケットの発展などサービス産業の充実が、女性の社会進出の後押しをしている。

 もちろん、社会の仕組みが充実してきたことは、女性だけでなく、男性にとっても、極めて有利になってきている。これまで、家事が重労働だったころは、男性は女性がするものとして手をつけず、結局、苦手な仕事と決め付けてきた。

 しかし、実際に、台所に立って食事を作り、洗濯、掃除をするにしても、極めて手際よく進められる。朝、出社前、夜帰宅後とで、毎日の家事はこなせる。休日などを利用して、普段できない買い物や掃除などをする気になれば、男性にとっても苦手な仕事と決め付け、女性に任せきりにしておく必要はない。

 なぜ、若い男性が結婚したがらないのか。もちろん、最適なパートナーにめぐり合えないという不運も手伝っているのだろう。しかし、それよりも、独身男性でも、収入さえ十分であれば、一人ぐらしができる環境が整っている。

 確かに、家事と仕事の両立は、楽ではないのだろう。それでも、買い物、料理、洗濯などの家事は、時間にあわせてどうにでもなる。少しまめな男性なら、レトルト食品に頼った食事に偏ることなく、ゆとりをもって仕事と家事の両立も可能だ。

 今後、ますます、社会の仕組みが変化、充実し、女性も男性も、新しいライフスタイルを確立していくことになる。子供を産み育てることになると、出産から育児、教育まで、一人で取り組むのは、なかなか厳しいかもしれない。

 それがなければ、独身でも、十二分に社会で楽しく働き、楽しく過ごせるだろう。60歳の定年離婚が増えているといわれる。妻は子育て、子どもの教育を終え、夫も職場を離れて、それぞれが人生を省みると、それまで、せわしなく生きてきた結果、大事なものを見失っていることに気付く。

 仕事よりも大切なもの、家庭経済よりも、重要なものを見失っている。人間教育を自らに果たしていなかったことに気付かされるのだ。せわしなさがなくなったとき、自分とはなんだったのか、人生とはなんだったのかと考えながら、もう一度、手探りで手応えのある人生を歩んでみたいと考える。

 もちろん、女性も同様、人生の半ばを、子育てを含め、家庭の維持に尽力してきて、職場も定年近くなると、果たして、自分の人生はこれでよかったのかと考えてしまう。自由を手にし、第2の人生をエンジョイしてみたいと考えるのも無理からぬことだ。

 年金の支給年齢がどんどん高くなるので、その意味では60歳定年とは別に、65歳くらいまで働かなければならなくなるが、それ自体は、第2の人生を考える上で、大きな障害にはならない。

 男女を問わず、第2の人生を充実させるには、まず、健康で、社会に向かって積極的に進出していくだけの、勇気が必要だろう。健康がなによりの財産であり、社会人として自立した人格を育てておくことが大切だ。