雪椿の花びら染で新特産品を
磯村みどり花びら染教室と花びら染研究会発足会
 加茂商工会議所女性会(船久保紀子=みちこ=会長)は、加茂市連合婦人会(有本タイ会長)の協賛で、8月21日午後2時から、加茂市産業センターで、女優の磯村みどりさんを講師に招き、雪椿の花びら染教室を開いた。

 同教室は、加茂市と椿で結ばれた友好都市である、伊豆大島で「つばきの花びら染」が好評のため、加茂市でも、雪椿を使って花びら染をし、新たな市の特産品開発を目指したいとして開かれたもの。

花びら染について語る磯村さん 磯村さんは、高校時代に東宝映画「美しき母」で女優デビュー。東京文化学院美術部に通いながら、NHK専属女優として活躍したほか、テレビや映画、舞台などに多数出演している。その一方で、昭和58年から、染色作家としても活躍。草木、ハーブ、花びら染などで独自の世界を作り、染物の普及のため、全国各地で指導を行うなど、精力的に活動している。ちなみに、五泉市のチューリップ染も、磯村さんが指導した。

 教室には、商議所女性会と連合婦人会の会員から、抽選で選ばれた20人ずつが参加。そのほか、抽選にもれた会員などが見学に訪れ、会場は満員状態。

 材料の雪椿は、商議所職員が加茂山公園雪椿園で採取、真空にし、マイナス30度で冷凍保存したもの。

 会場入り口付近に設けられた作品販売コーナーには、磯村さん自身が、椿やヒマワリ、チューリップなどの花びらで染めた、スカーフやハンカチなどが並び、売約済みのシールが張られたものが目立っていた。

 教室では磯村さんのほか、アシスタントとして、伊豆大島で「つばきの花びら染」を行っている、夢工房代表の金子ひろ子さんと伊藤由美子さんが指導にあたった。

 磯村さんは、「花の命の色をいただいて絹を染めるが、月日が経つと色あせる。これは当たり前。あせたら、また染めればいい」と話し、自身が染めた作品を紹介したり、染色について説明した。

 参加者は、シルクのハンカチを好きなように輪ゴムでしばり、模様を作った。

 今回は、媒染剤にクエン酸と酢酸銅を使い、雪椿の花びら染を行った。クエン酸を使うと淡いピンク色に、酢酸銅を使うとカーキ色に染まる。

 始めに磯村さんが、2種類の色を染め出して見せ、その後、参加者は好きな色を選んで染めた。

 参加者は「楽しい」「きれいな色が出たね」などと、互いの出来上がりに喜んでいた。

 磯村さんは、参加者だけでなく、見学者にも気を配り、さまざまな話をして会場を盛り上げていた。

 教室終了後、雪椿の花びら染研究会発足会を行い、磯村さんを囲み、交流パーティーを開いた。

 研究会は、花びら染の講習会などを行い、市民への普及を図るほか、今後も金子さんらの指導を仰ぐ。
                                                (廣川)