燕・吉田・分水 骨格(案)決まる
新潟県の燕・吉田・分水合併推進協議会(会長・高橋甚一燕市長)は、7月26日、燕市役所で新市名称、新市の事務所・組織の2検討委員会、福祉小委員会を開いた。
新市名称検討委員会では、新市の名称を「燕市」に、また、特例債で建設する新庁舎は吉田町内とすることにした。急きょ開かれた新市の事務所・組織検討委員会で、高橋燕市長から提案し、これを認めた。
〜新市の名称「燕市」に
吉田、分水の委員も異論なし 新市名称検討委〜
新市名称検討委員会(堀田平生委員長)は、午前9時30分から開会し、16日で公募を締め切った新市名称について審議した。
募集結果によると、応募総数は2282件で有効提案数2220件、177種だった。
地域別にみると、燕市が1465件、65.99%、吉田町が212件、9.55%、分水町が117件、5.27%、3市町以外の県内が349件、15.72%、県外が77件、3.47%だった。
応募のあった作品のうち、上位を見ると「燕市」が1433件でダントツの1位、次いで「つばめ市」が359件で2位、これに「県央市」、「西蒲原郡市」、「蒲原市」、「越後市」、「燕吉田市」、「西蒲市」などが続いた。177種のなかに、「吉田市」、「分水市」はなく、「燕吉田分水市」、「飛燕吉田分水」、「燕吉分(つばめよしわけ)」などに含まれるにとどまり、「燕市」、「つばめ市」の応募が3市町以外からも多かった。
少数意見では「メタル市」、「地場産業市」、「ツバメッセ市」などがあったほか、「燕三条市」、「良寛燕市」、「津波目市」、「玄鳥(つばめ)市」など「つばめ」を含んだものが多かった。ほかに「巴市」、「三幸(みゆき)市」、「三豊(みとよ)市」など3市町を意識したものもあった。
委員会では、これらの結果を受けて、星野義則委員(燕市)が「漢字、ひらがな合わせて『つばめ』の応募が多かった。注目すべきなのは、県外からの応募でも『つばめ』が多かったこと。当初、応募の数では決めないとしたが、住民の総意として『燕市』、『つばめ市』の2点に絞られてくるのでないか」とすると、田辺光夫委員(吉田町)が「私としては、新しいイメージとして『つばめ市』がよいと思う」とするなど、燕市以外の委員も「つばめ」とすることに異論はなく、池田哲子委員(分水町)も「吉田、分水というのは一件もない。私自身も『分水市』は考えてなかった」とするなど、「燕市」、「つばめ市」どちらを選ぶかが焦点となった。2点について、全委員の意見を聞いた結果、「新しいイメージなら『つばめ市』、県外の人では『燕』を読めない人もおり、だれでも読めるひらがながよい」などの意見もあったが、「インターチェンジや駅名などで親しみもある。全国的なイメージを考えても『燕市』がよい」となり、同委員会では全会一致で新市の名称を「燕市」とすることにした。
同委員会での審議は、これで終了し、新市名称は8月24日、分水町文化センターで開かれる協議会で決定する。
〜新市事務所は吉田町
3首長から提案 新市の事務所・組織検討委〜
新市の事務所・組織検討委員会(渡邉広宣委員長)は、5日の同委員会で合併当初の事務所については、吉田町役場を条例上の事務所とした分庁舎方式を採用。合併後できるだけ早い時期に、特例債を使って適地に本庁舎方式で新庁舎を建設することに調整して審議を終了していたが、高橋甚一燕市長、泉光一吉田町長、小林清分水町長からの提案があるため、午前11時から燕市役所で急きょ開かれた。
この日は、高橋燕市長、泉吉田町長が同委員会に出席。
高橋燕市長は「委員会での新庁舎建設決定を受け、新庁舎建設の適地を検討してきた。バランスよい新市、国道などの交通アクセスを考えた結果、吉田町内に新庁舎を建設することにしたので、委員会の承認を得て、新市建設の主要プロジェクトとしたい」と提案した。
大岩勉委員(燕市)は「新庁舎を吉田町内とすることは、国道289号線、116号線を考えてみても賛成。具体的な場所は決まっているのか」と質問。
高橋燕市長は「3首長でいろいろな話をした。116号線バイパスの法線も決まっておらず、具体的な場所は決めていない」と、答えた。
同委員会では、これについて異議なく承認。これを受けて協議会では、新市将来都市構想、新市建設計画に主要プロジェクトとして盛り込んで、県との協議や9月に3市町全戸に配布する予定の新市将来都市構想概要版にも反映させる。
委員会後、高橋燕市長は「(新庁舎の位置など)3人の首長間で、新しいまちづくりについて協議しているなかで決まった」と、話していた。
8月24日の協議会で正式に決定する。
〜小委員会で新市構想審議
燕・吉田・分水合併推進協、福祉小委〜
午後1時30分から開かれた、福祉小委員会(白倉賢一委員長)では、継続審議となった3項目および、13日の協議会であらたに付託された13項目の行政制度調整を審議したほか、新市将来都市構想について、スケジュール、構想策定の目的、方針、財政予測などの共通付託事項、同委員会に付託された「みんなが優しいまちをめざして」の説明を受けた。
寝たきり老人等介護手当、し尿処理手数料、合併処理浄化層設置補助事業の3項目の継続審議では、寝たきり老人等介護手当については、影響額を考慮しながら、サービス低下を防ぐため「燕市の例にならい、3%程度」とし、合併処理浄化槽設置補助事業は、廃止から「燕市の調整内容とする。予算枠は80基」に変更した。
し尿処理手数料については、前回、吉田町、分水町と燕市との処理手数料の違いが争点となっていた。事務局では、95円/18リットルだった燕市の手数料を119円/18リットルに引き上げ、「合併後3年以内に吉田町、分水町と同額となるように段階的に引き上げていく」とした。吉田町、分水町の料金は215円/18リットル。
事務局では「燕市の処理業者は、ごみ処理なども請負うことで、低料金でのし尿処理を引き受けている」ため、田辺博委員(燕市)はごみ収集・運搬委託業務について「現状のままとしているが、し尿処理手数料同様、3年以内としては」とし、これについても3年以内に調整することにした。
住宅使用料・公営住宅用駐車場使用料・督促手数料については、現行通り新市に引き継ぐ。家庭ごみ有料化についても現行通りとするなど、その他の議案はすべて事務局案通り承認した。
新市将来都市構想では、同委員会の付託項目で、燕、吉田地区への特別養護老人ホーム建設事業、救命救急センターの早期誘致、弥彦を含めた一部事務組合での斎場の建設事業などを予定している。
