適正で公平な課税・税収の実現こそ使命
三条税務署長 小林勝治さん(54)
 7月10日付で関東信越国税局主任税務相談官から着任した。

 昭和48年に奉職。相続税や譲渡所得を担当する資産課税の関係部署に勤務し、国税庁関東信越派遣監督評価官、川越税務署副署長、資産評価官などを歴任している。

 三条税務署への勤務は初めてだが、聖籠町出身と県内出身者ということもあり、「三条地域のことはある程度は分かっている」とし、「金物の町三条として全国に知られるように、金属加工業などの製造業が多く、地場産業がしっかりと根付いている。県内外からの交通アクセスがよく、企業のノウハウや人材に恵まれているなど、今後も大きな発展の可能性を持っている。最近は経済情勢がよくないが、今まで培われた知恵とバイタリティーでこの危機を乗り切ってほしい」と話す。

 「経済情勢など世の中が大きく変化していく中で、これに対応した税務行政、適正で公平な課税及び徴収の実現や納税者サービスの充実をいかにするべきかが重要。納税者の皆様の理解を得ながら、職員1人ひとりの使命をよく理解させ、その職責をきちんと果たせるよう、できる限り努力したい」とし、具体的には、ワンストップサービスの円滑な定着、e―Taxのさらなる普及拡大、税務調査の充実と厳正、的確な滞納整理に力を入れる。

 ワンストップサービスは、7月10日から全国の税務署で一斉に実施されたもので、これまで、目的ごとに各部署に行かなければならなかったところ、受付窓口を1本化し、納税者の移動の負担を減らそうというもの。

 国税庁関東信越派遣監督評価官時代には、事務の監察に携わっていたこともあり、「税務署に来る納税者の目的は、申告書や申請書の提出、納税証明、現金納付、一般相談。しかし、これまでは、目的ごとに署内を移動しなければならなかった。しかし、今後は、そうした手間がいらなくなる。まさに、納税者の視点に立ったサービス。今までできなかったのが不思議なくらい」と、かかる思いは強い。

 e―Taxの普及では、「個人納税者にとっても、税務署に来る手間が省け、自宅にいながら、24時間納税することができ、企業にとっても、会計ソフトなどと連動させれば、事務手続きがスムーズになるし、ペーパーレスにもなる。個人にとっても、企業にとってもメリットがある。ただ、公的個人認証を取得するという煩雑さがあるが、政府の掲げる数値目標に向かって努力したい。三条市では、市長が力を入れてくれており、法人会などの団体が積極的に普及に取り組んでくれているので、法人への普及は進んでいる。ただ、それに比べると個人への普及が遅れている」と、個人納税者へのe―Taxの普及に力を入れる。

 そして、税務調査の充実と厳正、的確な滞納整理では、「これこそが税務署の一番の役割。適正で公平な課税を実現するために、幅広く情報を収集したい」とする。

 好きな言葉は「努力と情熱」。「『努力に勝る教師なし』と言われるよう、結果は運もあるが、前向きな努力も大切。努力して情熱があれば、いい結果につながるはず」との考え。

 特別な趣味はないが、2年前に体調を崩してからは軽い運動をするように心がけており、休日には奥さんと2人でサイクリングやハイキングなどで汗を流す。

 7年ぶりに単身赴任から解消され、現在は、聖籠町の自宅で奥さんと娘、母親の4人で暮らしている。
                                               (石山)