ブランド化の究極は「住みたくなること」
(財)燕三条地場産業振興センター専務理事兼産業振興部長 塩浦時宗さん(59)
 名称を(財)燕三条地場産業振興センターに変更して最初の専務理事。

 「1+1=2ではなく、3になるような組織を作り上げたい。限られた資源の中から、いかに効果を生むかを考えながら事業を進め、結果として地域の企業にどのような効果をもたらすのか、常に考えなければならない」―。

 重点方針とする「燕三条ブランド化」推進については「地域ブランド化の究極の姿とは、外部の人に、そこへ行って住みたいと思わせること。ブランド化の成功は継続することが不可欠。農・商・工と地域内に点在するものを連携させる、線でつなぎ、面とすること。事あるごとにこの地域がスポットライトを浴び、結果的に地域の企業に役立つことがセンターの使命」と話す。
 今年度事業では、JR燕三条駅、地場産センター内に情報コンテンツを整備する、燕三条ポータルネットワーク事業が11月末に整備を終えて稼働を始める運び。他にも「まちあるき」などのプロジェクトが目に見えるかたちで始動し、燕三条ブランドプライドプロジェクトの各チームが議論を続けている。

 昨年度初めて東京都大田区で主催した「にいがた燕三条技術交流展」は、バージョンアップして今年度も開催の予定。「昨年度、約840人だった来場者を、1500人としたい。技術交流の意味も含めて大田区の企業に出展してもらうことも考えている。ビジネスに直結する来場者を増やすためのしかけ、燕三条ブランドと、どのようにリンクさせるかが課題の1つ」とする。共同出展でインテリアライフスタイル展の新規出展、航空機産業参入研究会による航空宇宙産業技術展出展と展示会への出展には昨年度以上に積極的。インテリアライフスタイル展では企業と開発を進めた収納関連用品3アイテムなどを持ち込むことにしている。

 22日まで、とりまとめ企業、協力企業を募集している小型風力発電装置の開発も、機能を持った試作品として11月末に据え付け、発電を開始する予定。「開発を進めて入って来るノウハウを、どのように企業に供給するか、検討の余地がある」とする。

 「地域の企業が期待できるようなことをしかけたい。そういった意味での情報を外に求めていく、展示会出展、燕三条ブランド化もその1つ」と展望する。

 企業の状態については「つかみどころは難しいが」としながら、緊急雇用安定助成金事業として行っている「企業人材育成講習会の参加者に、3月頃からキャンセルが出るようになった」と、明るい兆しがあると紹介してくれた。
                                               (外山)
 2010年04月21日本紙掲載