一般、新卒、既卒…すべてを重点に
ハローワーク三条所長 平田保さん(54)
 4月1日付でハローワーク新津所長から着任。約30年ぶりのハローワーク三条勤務に「よく見ると変わっていないものもあるが、町が大きく変わっている」とその印象を話す。

 昭和50年に入所。各地のハローワークに勤務し、ハローワーク三条には昭和56年から58年まで勤務。労働局勤務などを経て、平成20年からはハローワーク佐渡所長、平成22年にはハローワーク新津所長を務めた。

 引き続き厳しい雇用環境にある一般求人、そして、新卒者、未就職既卒者求人と「すべてを重点に取り組む」。

 一般求人では「依然として仕事を探している人が3000人以上いる。その人たちのために求人開拓に取り組みたい」とするほか、「その前段となる失業の防止のために雇用調整助成金の活用を図っていく。現在でも月に350件の利用があり、利用の促進を通じて雇用の維持確保を支援したい」と話す。また、失業の長期化に対応するため、訓練や生活給付の活用にも努める。

 来春卒業の新規学卒者、未就職卒業者に対しては、学卒ジョブサポーターを活用した就職支援、トライアル雇用制度など新卒者就職実現プロジェクト事業の活用を推進して求人の確保に取り組む。「新卒求人は、一昨年度に比べ昨年度は少し改善したが、東日本大震災や計画停電の影響もあり、企業の求人意欲の低下も考えられる。昨年度以上に厳しくなると見ている」と平田所長。

 また、東日本大震災に対する雇用対策も重点施策の1つに掲げる。ハローワーク三条では、福島県南相馬市などから管内に避難している被災者に対して、雇用保険の特例措置の周知や就労支援にも取り組んでおり、「ハローワーク三条だけではなく、全国のハローワークで住居付きの求人などを掘り起こし、被災者とマッチングさせていく」と、全国のネットワークでも被災者支援に注力する。

 現在は三条市に単身赴任だが、出身は、ギネスブックにも認定されている「大したもん蛇まつり」で知られる関川村。昭和42年の8・28水害を機に始まったイベント。平田所長も小学校5年生の時に被災。「何もかもが水没した。水害の怖さはよく知っている。三条市も7・13水害では大きな被害を受けた。その時に受けた恩をと、今、東日本大震災の被災者へ支援しているのは大変すばらしい」と、水害経験者の1人として災害の怖さ、そして支援の大切さを実感する。

 趣味はアジ釣りとツーリング。

 アジ釣りでは自宅近くの岩船漁港やハローワーク佐渡勤務時は近くのスポットで釣り糸を垂らしていた。釣ったアジは自分でさばいて刺身にしたりする腕前。

 ツーリングは20年前に中古で購入したホンダの大型スクーター「フュージョン」が愛機。20年以上を経ても走りに問題は無く、毎年気候が良くなる春から秋には、週末に関川村の自宅に帰っては、新潟県内はもちろん、近隣の山形県、福島県を巡る日帰り旅行に出かける。特別な目的地は設けず、1人きままに寺社や観光名所を訪れ、名物を食べる。「走るコースはだいたい決まっているが、季節によって姿が違うし、何回走っても気持ちいい。今年は、まだ走っていないが、暖かくなってきたし、そろそろ出掛けようか」と笑顔で話す。 
                                              (石山)
 2011年04月14日本紙掲載