「県央地域の産業界の期待に応えたい」
三条テクノスクール校長 中野剛二さん(53)
 4月1日付で魚沼テクノスクール校長から着任。これまで新潟テクノスクール、魚沼テクノスクールに職業訓練指導員、あるいは校長として務めてきたが、三条テクノスクールは初めて。「三条はいたるところに工場があるのに驚いた。産業が集積しているのだなと改めて感じた。いろいろな企業があるとは聞いていたが、本当に多いんだなと感心した。三条テクノスクールは、県内では一番新しいテクノなので設備が充実している。機能的な設計で新しさを感じさせる」と印象を話す。

 工業系の大学を卒業、昭和56年から、主に職業訓練指導員として配管設備の指導などで学生らと接してきた。やはり気がかりなのは卒業生の進路だ。「就職については、昔からそうだが、企業が生徒に求められるのは向上心や意欲。ただ。昔は何年かして一人前になればよかったが、今は少しでも早く一人前に、という傾向は強い。こちらとしては、1つでも多くのことを教えないと。企業の側に応えられるようにしたいと思っている」。

 不況で就職活動は一層厳しさが増し、さらに企業の就職活動の時期は早期化している。「たしかに早いと思う。テクノでも1年生の後半から始まっている。しかし、訓練は訓練として受けながら就職活動をやっている印象だ。決して就職活動一辺倒ではない。それにテクノスクールは4年生大学とは違い、『メカトロニクスならこの企業』という風に決まっている傾向があるので、学生も決めやすい」と中野校長。

 さらに、不況で学生の意識にも変化が見られるという。「近年は目的意識がはっきりしている。いろんな選択肢の中からここを選んでいるので、就職に対する目的や危機感が当然のように備わっている」。

 今後の目標について「やはり県央地域の産業界の期待に応えたい。技能、知識、人間性の一層の養成が必要。企業から『テクノから採って良かった』と言われるような役に立つ人材を送り出していきたい。そして『またテクノから』となってくればいい」と話す。さらに、「まだまだテクノスクールは知られていない部分もある。いろいろな企業や団体に知っていただく努力が必要だと考える。業界との結び付きを強めるように努力をしていきたい。我々の校舎は三条にあるが、県央全体、さらに長岡まで視野に入れていく」。

 現在は、新潟市東区の自宅から通勤している。「走行距離は38キロ。1時間10分くらい。魚沼は単身赴任だったが、こちらは通える距離。苦にはなりません」。また、「趣味というほどではないが、強いて挙げれば歴史小説が好き。ただ、仕事以外にはあまり関心がないのが本当のところ」。  
                                              (細山)
 2011年04月15日本紙掲載