業界に恩返し、人材発掘と集客の施設に
三条鍛冶道場館長 長谷川晴生さん(71)
 平成17年の開館以来、3代目の館長、三条鍛冶道場では初めての常勤館長として就任した。

 長年、地場の製造業に携わってきた経験から「三条市内の小学生はカリキュラムとして、鍛冶道場での和釘づくりが組み込まれている。三条の基礎技術と言える鍛冶、地場産業を体験することで、そこに新たな就業する人たちや起業する人を掘り起こせれば。業界に恩返しする意味で、いい仕事を与えてもらった」と話す。

 市外からの「招きの施設」との位置付けも重要視。「三条の産業を紹介するミュージアムがあって、物販があって、縁あるお土産を買って帰っていただけないか。鍛冶道場を外から人を呼ぶ足がかりに」とし、「現在、会館中に常に体験していただけるのは和釘づくり、包丁研ぎ。包丁づくりは指導者確保の関係などから、予約なしで来館して常に体験できるようになっていないが、なんとか包丁づくりを常に体験できるようにできれば、市外から人を招く施設として充実する」と展望する。

 施設の成り立ちから館内で物販することは叶わないが「例えば、包丁研ぎ体験でも、体験後に家庭で包丁を研ぎたいというとき、数種類の砥石を用途別に揃えなければならない。これをセットにして体験者に提供することも意味がある」とし、「簡単なものでもいいから、別棟で売店を設けられば」と話す。

 また、周辺で開かれる定期市「二・七の市」の人出にも着目して「定期市の開催日には駐車場がいっぱいになるくらい。地場の野菜や新鮮な魚介類が販売される。この人の流れを利用しない手はない」と市内外を見据える。

 前(株)マルト長谷川工作所相談役。  
                                        (外山)
 2011年04月24日本紙掲載