産業はもちろん観光に注力
三条地域振興局企画新興部長 石附敏弥さん(56)
 4月1日付けで就任。前任は十日町振興局健康福祉部長。そこでの印象深い仕事は「市民への勉強会」と話す。管内の医療機関の中心、二次医療施設の県立十日町病院をコンビニ的に利用する市民が多く、救急業務に差し支える可能性があったことから「1年半かけて4回の説明会を開いたのが記憶に残っている」と石附部長。

 新潟県加茂市出身、三条高校卒。「加茂では2回の水害を経験しました。水害があったので西加茂に引っ越すことになりましたし」。高校卒業後、新潟大学を経て昭和52年に新採用で三条地域振興局へ。今回の就任はそれ以来の三条。そのため、「燕や弥彦の方は地理感覚がないけれど、こっち側の三条や加茂であればよく知っています。もっとも三条の道は分かりづらいですけれど」と話す。

 企画振興部は新発田地域振興局で副部長に就任して以来。仕事については「市町村や関係団体、それにNPOなどの話を聞いて地域の課題を発見して局としての計画を作ること。あくまで、ほかの部署と連携して課題に対処するつなぎ役ですね」、「また、危機管理、たとえば地震などのときに局としての窓口にもなります」。石附部長は新発田地域振興局との違いを「やはり産業振興に関する業務が多いこと。やはり、ものづくりのまちなんだな、と思います」と述べ「他とは違います。引き続き、県央マイスターの24人にがんばっていただいて、技術の継承やものづくりの楽しさを伝えていってもらいたいです」とした。

 「この地域の特性を考えれば、一番大きいことでしょう。それだけではなくて、NPOやNGOががんばっている。そういう風にがんばっている方たちと共同でやれることがあれば、私たちが調整役、つなぎ役としてやっていきたい。そのために、今後、市町村を通じて、そういった団体を把握し、概要をホームページに掲載できればいい」。

 また石附部長は観光面を課題に挙げる。「県内における交流人口の構成比が平成17年から21年で下がっている。これだけ広くて歴史、施設のある地域なのに。どういう取組みをすればよいのか。その辺をいろんな人に伺い交流人口を増やしていきたい。今年は燕地域でモデル的に産業観光を検討しています」。

 新採用以来の三条市の印象については、「水害のあと、まちが安全になった。五十嵐川の下流堤防で憩うことができるようになったのが印象的。とくに一ノ木戸商店街がシバザクラを植えるなどがんばっている。今後も川の堤防を憩いの場健康づくりの場となるようにがんばってくれれば」としたほか、中心市街地を見回し、「商店街はお店がなくなり駐車場になってしまっているところがあり、悲しい。それに改めて見直してみると、お寺が多いことに気付かされる。若いころは、土木課で道路を担当していたものだから道路にしか目がいかなかった。せっかく整備されていることだし、町中を歩きながら楽しめるようなものを多くの人に見ていただけるようなものを考えたい」。

 現在、新潟市秋葉区の自宅から通っている。「新発田を経験しているので通勤は苦ではありません」と石附部長は笑う。

 家族は妻と義母と子どもが2人。

 趣味は「山歩きとまち歩き。粟ヶ岳には30回以上登ったと思います。まち歩きは、とくに目的を決めるのではなく、旅行先などでふらっと歩いてみるのが好きです」。     (細山)
 2011年04月21日本紙掲載