攻めの姿勢で、経営体質強化
ナガオカ・リコー新社長に長岡信治さん
 建築金具、大工道具、電動工具など取り扱いの新潟県三条市東裏館2、(株)ナガオカ・リコーは、4月末をもって大竹芳夫社長が退任し、新社長に専務取締役だった長岡信治さんが就任した。大竹前社長は相談役となった。

 長岡新社長は「厳しい状況なのは分かり切っている。どんな不況が来ても耐えられるような体質、景気に左右されない会社づくりに向けて、内容をさらに良くしていきたい」と話し、顧客となるプロショップはもちろん、納入メーカーなども含めた人のつながりを強化していく方針。「社員には前向きに、やる気をもってもらうこと。市場規模は縮小するかもしれないが、無くなる訳ではない。攻めの姿勢で進む」としている。

 入社22年目、10年前の2000年に専務となり、社長就任の準備も進めてきた。

 「市場規模が縮小するなかで、価格競争が起こる。そこで粗利重視から、売り上げ重視に移行してきた。高く売るのでなく、安く仕入れ、量を売らなくてはならないが、売り上げ実績ができることで、取引のなかったメーカーが目を向けるようにもなった」と、経営方針の一端を披露。

 コーススレッドと呼ばれる動力工具向けのビスが、釘に代わって建築の現場で主流になる以前から、先駆的に取り扱いを進めてきた同社。「三条の金物屋は、なんでも屋という様相が強かったが、メーンとなる商材、得意分野をということで線材・ビス類、建築金物を始めた。木造三階建に対応する木造住宅接合金具協会の規格・Zマーク金具の登場、阪神淡路大震災を契機とした住宅の耐震化によって、付加価値の高い建築金具が登場し、建築金具主体のイメージが定着していった」という。 

 顧客の主体は、工務店や、建築業者、大工などを顧客とするプロショップ。「街の金物屋さんがホームセンター化するというので陳列のお手伝いをしたこともあったが、大がかりなシステム化を行わないと中途半端になりかねないと危惧を持った。現場への配達、売掛といったきめ細かなサービスを行っているプロショップは市場規模が縮小することはあっても無くならない。それに、優良顧客をたくさん持つ方が有利」だと説明する。

 市場規模縮小下にあって、納入業者同士の競争は激化するが「社長として不定期に販売店様を訪問することで、今まで以上の太いパイプで維持し、メーカーとのパイプも強化して、いち早く優良情報をキャッチする。人から買って、人に買って頂くのだから、人とのつながりは大切」と言う。

 今後は、売り上げを重視しながら「キャッシュフローなど、会社の内容を、さらに良くする」ことが目標の1つ。既存ルートでは人的資源を大切にしながら、「攻めの姿勢、前向きに動くことが大切だ。サッカーではないが、守り続けることは想像以上に消耗する」と、新規ルートの開拓も視野に入れる。 
                                              (外山)
 2010年06月18日本紙掲載