今だからこそ人材育成を
中企大三条校10周年記念式典
新潟県三条市の中小企業大学校三条校(岩崎博之校長)は、10月23日午後1時半から同校で、開校10周年記念式典を行い、関係者など175人が、節目を祝し、今後も経済情勢が低迷する中だからこそ重要視される中小企業の人材育成に努めていくことを誓った。
同校は、平成4年10月に全国8番目の中小企業大学校として開校。信越地域の中小企業の人材育成を中心としたカリキュラムを実施している。
式典では、見学信敬中小企業総合事業団理事長が「デフレ、不良債権、輸入拡大、世界同時株安など複雑で混迷している中で、中小企業が発展するためには、創造性を持った人材の育成が緊急の課題。三条校では、ニーズ調査により、常にカリキュラムの改善と向上に努めている。今後も、中小企業を人材育成の面から助力していきたい」と挨拶。
来賓祝辞では、中小企業庁長官代理の川口修経営支援課長が「経営の基本は人であり、人なくして発展はない。そのために、中小企業大学の機能は重要で、きめの細かいサポートを行いたい」と述べ、平山征夫新潟県知事は「県では、地場産業再生のため、アクションプランを掲げ、やる気のある人に集まってもらっている。中国との技術力の差が縮まり、かつての燕市のような『燕返し』が必要な時期。県では、来年新潟産業創造機構を立ち上げ、企業支援などを行うので、その面でも中小企業大学と連携していきたい」と述べた。
宮尾弘行長野県商工部長の挨拶に続いて、高橋一夫三条市長は「リサーチコアの事業を充実し、産業活性化の拠点となるように努めたい」とした。
引き続き、受講企業を代表して新潟県吉田町、(株)ほしゆう星野光治さんが「今後も活発に利用し、企業が活性化することで、恩返しできるようにしたい」と述べた。
式典終了後の講演会では、中国文学者で作家の守屋洋さんが「逆境の時代を勝ち抜くリーダーの条件〜中国古典に学ぶ〜」のテーマで、中国人はなぜ「日本人よりしたたかでたくましい」のかを、古事を事例に、その精神のあり方などを説いた。
守屋さんは、具体的な古事(1)塞翁失馬「人生調子の悪い時も良い時もあり、循環している」(2)狡兎三室「かしこいウサギは、危険に備え、巣穴を三つ用意しているもの」(3)撤退重視の三つを挙げ、これらを参考に経営に生かしていくべきだとした。
講演後には、祝賀会が行われ、人材育成優良企業として、受講者を多く送り出した、(株)ほしゆう、新潟市、(株)北村製作所、長野県佐久市、樫山金型工業(株)が表彰された。
(重藤)