コメリ 秋田同業他社と提携
ミスタージョン、キッコリーに次いで3番目
 (株)コメリ(捧賢一社長、本社・新潟市米山四)は、10月28日、秋田県と北海道に15店舗を展開する同業の(株)ヤマキ(山木雄三社長)と資本・業務提携を行うことを発表した。第三者割当増資により、ヤマキの株式の半数を所有する。店名の変更などは行わず、ヤマキは従来の営業を続ける一方で、コメリの物流、情報システムなど、小型ホームセンターでは導入しにくい面を補い、利益向上を図る。コメリは、事実上、北海道から島根まで店舗展開することになる。

 ヤマキの所在地は、秋田県能代市。秋田県内に13店舗、北海道内に2店舗を展開。秋田県内の売り場面積の31%を占める県内トップのホームセンター。株式を店頭公開している。従業員は181人。

 コメリと同業他社との提携、買収は、三重県のミスタージョン、大阪府、大阪ガスの子会社だったキッコリーに次いで3番目。

 11月18日にヤマキが710万株を発行し、コメリが7億5260万円で購入する。

 ヤマキの決算期は2月で、平成13年2月期は、売上高130億300万円、経常利益8800万円、当期利益2700万円を計上したが、14年2月期には、売上高120億1500万円、経常利益400万円、当期利益200万円にまで落ち込んでいた。

 秋田県内は、北海道に拠点を置くホーマックなどの出店で、競争が激化しており、ヤマキのようなホームセンターでは、多店舗展開に不可欠な物流、情報システムなど、多額な投資を要する事業に挑みづらく、提携先を探していた。

 コメリを選んだのは、ヤマキが、ホームセンターに転身する以前は木材を扱っており、コメリが得意とする資材関係を中心に扱ってきたことや、以前からコメリの展開に近い手法をとっていたからという。

 山木社長の意向では、株式上場以来、15期連続で増益増収であり、今後も成長が見込める、昨年4月に業務提携したミスタージョンがV字回復していることがあった。また、コメリの経営理念も高く評価した。

 コメリ側としては、資本提携することで、これまで店舗のなかった北海道、秋田県に進出し、秋田では一気に31%のシェアを確保できる。また、現在、岩手県花巻市内に7番目の物流センター用地を確保、再来年の稼働予定であることから、初期からの稼働率向上も見込める。

 提携後は(1)仕入れの合理化、商品力の向上(2)物流・システム、販促ツールの統合などを行う。当面は、白根市の物流センターから商品を供給する。コメリのプライベートブランドも販売する。

 人事交流については、役員の派遣などは当面行わない方針だが、実務レベルの交流は行う。

 コメリでは「ヤマキは、積極的な設備投資よりも、店舗の増改築などを行ってきており、比較的安定した経営を行っている」としており、今後の業績アップを見込んでいる。
                                                (重藤)