決め手は準備と情報
『債権回収日誌』の丸山さんが教える 栄町商工会
新潟県栄町商工会(森山忠太郎会長)は、10月21日午後3時半から同商工会館で、経営研修会を開催、「泣き寝入りはやめましょう」と題して、新潟県燕市物流センター2、北日本物産(株)顧問の丸山晃平さんに、小額債権の早期回収について聞いた。
丸山さんの著書「債権回収日誌」で取り上げた6社の成功事例をはじめ、弁護士を立てずに簡単に、早く回収できる小額訴訟の手続きなどを紹介した。
丸山さんは三条信用金庫で34年間勤務の後、北日本物産に入社。専務取締役を経て現職に至る。
初めに「倒産を受けることは恥ずかしい話ですが、倒産被害を受けても何とか回収できるように、何らかのお役に立てれば」とあいさつし、進めた。
倒産には大きく分けると法的整理と任意整理の2種類があり、年間倒産件数のうち8割が任意整理。法的整理ではほとんど回収できないが、任意整理は「何かきっかけがあるはず。目を皿のようにして探れば回収できる道はある」とした。
差押えよりも早く手続きできる仮差押えを申請し、手を打ったケースでは、取引先の把握が決め手となった。
「我が社の営業マンがデパートに取引先があるはずだと言っていたことがヒントになった。普段から取引先を聞いておくのも大事」とし、営業での情報収集や日ごろの付き合いの大切さを強調。
すぐに行動するための準備として必要な種類の書類、弁護士との付き合いでは「いざという時に備え、弁護士を怖がらず、仲良くしておいたほうがいい」とも。
債権者集会ではあらゆる情報が重要として「回収できるヒントを聞き逃さないこと。きちんと報告を聞き、対処する」とし、「ただし、そこで返事を求められてもすぐに答えられないように、経営者は行かないほうがいいですね」とアドバイスした。
ほかにもインターネットを利用した登記簿の取り方、経験で得た数々の教訓、法律用語なども分かりやすく説明した。
(斎藤)