1800人が一世紀振り返る
三条高校 創立100周年記念式典
新潟県立三条高等学校(坂井政行校長)は、10月5日午後1時から同校で、創立100周年記念式典を開き、在校生、OBなど1800人が一堂に会して、1世紀の歴史を振り返り、これからもよき校風を伝統として受け継いでいくことを誓った。
同校は明治34年、県央地域初の中等教育機関、新潟中学三条分校として設置され、35年に入学式を行い、100年の歴史をスタートさせた。37年に三条中学校に改称。大正、昭和と歴史を刻み、昭和23年、学制改革で三条高等学校となった。県央地域だけでなく、全国各地に2万6615人の人材を輩出している。
坂井校長は「平成17年、月岡の地に6万2300平方メートルという広大な敷地が新しい舞台となる。関係各位の熱意、県の理解、本校同窓の前京都大学川崎清先生の設計で、どう活用するか、胸躍らせている。100周年を機に、伝統を継承した上で、新たな校風をつくる努力をしたい」と述べ、在校生には「今までの価値観が通用しなくなった今、質実、堅実、勤勉を実践して、広い視野で物事を見てほしい」と期待した。
梨本清一100周年記念事業実行委員長は「自主自律の校風が百年受け継がれていると改めて知った」と述べ、経済状況を考慮し、企業よりも個人に対し協力を求めた記念事業の成功に感謝した。
来賓祝辞では、OBでもある高橋一夫三条市長が「三条高校に対する県央地域の期待は大きい。そして、高校教育への期待も大きい中、今後に期待します」とした。
表彰状贈呈では、前同窓会長で、三高移転新築期成同盟会長を務めた岩井和夫さんに、梨本実行委員長が表彰状と記念品を手渡した。また、学校には、新調した校旗、校歌額、吹奏楽器、パイプ椅子、折りたたみ用台車、赤外線オイルヒーターを寄贈した。
在校生を代表して、生徒会長の山本祐貴さんは「2万6000有余の先輩、地域の皆さんの努力で築いてきた伝統につぶされることなく、三高の新たなページを発展させたい」と誓った。
最後に、出席者全員で校歌を斉唱し、午後2時ころに閉式した。
休憩を挟んで午後2時半からの記念講演会は、同校OBのネパール・ムスタン地域開発協力会理事長の近藤亨さんが「高い理想を掲げて進め〜苦難の時こそ飛躍の好機〜」のテーマで話した。
近藤さんは「農業技術屋として現場一途で81年。若い頃は文学で気取り、農業などは見向きもしなかった。そして、戦争の時は、友人が半分以上戦死。私は肺結核で療養生活をしていた。その頃は悔し涙に暮れていたが、今考えると肺病様様」と話し始め、ユーモアを交えながら、若者に向けて己の信念を貫き通している自身の人生について語った。
今年、標高3500メートルの地で実った稲穂を頭上に掲げ、「生れて初めて稲を作った僕がこれだけになる。ましてや皆さんは、いい先生、両親に恵まれているのだから、どこまでも伸びる可能性はある。問題は、生かすも殺すもあんたがた一つ。だから、この面だけは負けないという点を持って突き進んでほしい」と熱く語りかけていた。
(重藤)