全国初 産地直営のアウトレットストア
在庫削減で産地PR 燕・三条の40社が参加
ハウスウェア、キッチンウェアを中心とする全国初の地元直結型アウトレットショップが、10月5日、燕市物流センター内に誕生した。
燕市、三条市の両産地メーカーの大きな負担となっている在庫を解消するだけでなく、消費者に良い商品を安く提供でき、産地のイメージアップにもつながる画期的なシステムになりそうだ。
オープンに先立ち、10月2日、新潟県燕市物流センターニ、和平フレイズ(株)で事業概要が発表された。
産地企業が共通して抱えている経営課題の一つである在庫を効率的に換金し、地域ぐるみで底上げを図ることが狙い。
在庫を退治する意味から店名を「ストック・バスターズ」と名付けた。
店舗は、燕市物流センター二、旧和平フレイズ本社の倉庫を改装。270坪の店内に、1000点の商品を取り揃える。
扱う商品は、キッチンウェア、ハウスウェア、アウトドア、DIY、園芸用品、ギフト、業務用厨房用品など産地製品の数々。
カタログ落ち、型が古い、在庫数が少ない、パッケージに傷が付いていたなどの理由で、通常の流通ルートでは販売できなかったもの。品質、機能に何ら問題はなく、すべて新品。
メーカー希望価格の50〜90%引きで販売する。初年度売上目標は1億円。
具体的に動き始めたのは今年5月。産地の各企業にとって悩みの種となっている在庫問題を解決しようと、和平フレイズが発起人となり、燕市、三条市の企業に提案した。
メーカーでは注文を受けて生産する際に、不良品を見越して3%ほど余分に作る。そのため在庫は必要悪とされてきたが、景気低迷のあおりを受け、各企業とも在庫負担が大きくのしかかっていた。環境保護の観点から、経費をかけて処分する商品も増えてきた。
全国の小売業者からの反発を買わないよう、販売方法を検討。既存のルートを侵害しない販売形態として、ファクトリー・アウトレットストアという直接委託販売方法に至った。
燕市南一、(株)曙産業、同朝日町、(株)アサヒ、同物流センター一、(株)サクライ、三条市塚野目、(株)高儀、同塚野目、双葉工業(株)など約40社が名乗りを上げた。
運営費は参加企業で負担することにし、和平フレイズが幹事となり、参加企業をまとめることになった。
今後も参加を希望する企業があれば対応する。
和平稔夫和平フレイズ社長は「在庫は本来企業にとっては隠す部分。アウトレットストアは利益を出すものではない」と役割を明確に位置付け。
参加企業の一社でもあり、この事業の顧問でもある大山治郎曙産業社長は、「全国の産地共通の課題を解決する画期的なシステムとして全国に発信したい」と意気込む。
参加企業は「在庫を減らすことが、経営建て直しの一つにもなるのではないか」「新しいことに挑戦しているという産地のイメージアップにもつながる」と、全国初の取り組みに期待している。
営業時間は土、日、祝日の午前10時から午後7時まで。一般個人だけでなく業者も受け付ける。
問い合わせは、同店(TEL0256・63・2511)へ。
(斎藤)