通販ノウハウ生かし産地活性化を
加茂市の山忠 新カタログ「編工房」発行
 新潟県加茂市下条、(株)山忠(中林昭三社長)は、今まで同社の総合カタログの巻末に「ニットコレクション」として挟み込んでいたものを、今冬から「編工房」と名称を変え、良品の国産ニットを中心に紹介する新カタログとして発行している。

 中林功一専務は、「中国製品にも、日本製品にも、それぞれの良さがある。良品の国産ニットを、通販会社としての当社の機能を生かし、紹介することで、地場産業の活性化に貢献できれば」と、力を込める。

 カタログは、「いい商品を手ごろな値段で」といった、同社の通販カタログ利用者などの声が、きっかけとなり生まれた。

 今までは、総合カタログに、付録のように付いていたものを、小冊子にまとめ、今冬から新カタログとして発行した。

 ターゲットは50歳前後の女性。現在は、アウター中心だが、今後は、インナーなど、幅広い展開を検討している。

 カタログ立ち上げから携わっている、商品企画本部の田代智穂子さんは、「今まで当社のカタログの中で、良質の中国製品を紹介してきたし、中国製品のファンも多い。しかし、日本にしかできない技術もあるし、『やはり日本人なので、国産品にこだわりたい』という人の声もある。このニーズに応えたいと思った」と、いきさつを語る。

 中林専務も、「近くに五泉市などの高度な技術を持ったニット産地があるのも幸いだった。実際、工場などを見て、これだけの技術が、中国製品などの安価商品に押されてしまっているのは、もったいないと思った。そこで、当社の通販ノウハウを使い、当社と産元、メーカーが一体となり、お客様のニーズに、より直結した商品開発を目指したいと考えた。産地から問屋、小売り、お客といった流れではなく、直接、産地から入れることで、いいものを、手ごろな値段でお客に提供できる。これが、カタログ販売の最大のメリット」と、特長を生かした販売を展開している。

 田代さんは、「カタログは、手に取って比較することができない。そうなると、お客様は、見た目と価格でしか、比較することができない。そのお客様の代わりに、私たちが、実際に会社や工場、商品を見て、満足してもらえるものを提供する。これは、このカタログだけでなく、社としての方針でもあり、真剣勝負でもあります」と意気込む。

 中林専務も、「お客様に満足してもらえる商品を作ることで、うちも産元も売れて嬉しい、そんな『勝ち勝ち』の関係を作りたい。中国製品が入って来て大変だと言っているのではなく、攻める姿勢も大事。少々高くても、本物がほしいという人を掘り起こし、支えてもらいたい。当社の通販機能を使い、地場産業の活性化の一端を担うことができれば」と意欲的だ。

 同カタログの申し込み、問い合わせは、同社お客様相談室(フリーコール0088・25・1600)へ。なお、受付時間は午前9時から午後6時まで。
                                                (廣川)