ものづくり精神 全国へ
東日本デザイン団体会議
 東日本のデザイン団体が交流を深める、第4回東日本デザイン団体会議が、11月15日開会した。

 「Design Link NIIGATA〜生活文化創造のまちから発信するデザインスピリット」と銘打って、三条・燕地域リサーチコアで記念シンポジウムや交流会を開いた。

 この会議は、東日本を中心とする全国のデザイン団体、デザイン関係機関の関係者が集まり、デザインを核に地域の取り組みや方向性を話し合っている。

 (財)新潟県県央地域地場産業振興センター(理事長・高橋一夫三条市長)の創立15周年記念事業として会議を誘致したもので、同センターと県内で活動しているデザイン団体で組織した実行委員会(相場健吏会長・7団体)の主催。

 この日午後1時半、同所7階マルチメディアホールでオープニングセレモニーに続いて、記念シンポジウムを行った。

 はじめに、豊口協長岡造形大学学長が「新時代のデザインを求めて」をテーマに基調講演。

 ものづくりからまちづくりへと幅広く展開させ、「世界共通の言語であるデザインを世界に発信していこう」とデザインの可能性を語った。

 午後3時からのデザインフォーラムのテーマは「地方から世界ブランドへのものづくり」。

 山田耕民氏(デザイナー)、田澤広之氏(新潟県長岡市、安達紙器工業(株)企画開発室長)、柴田園子氏(トヨタ自動車(株)トヨタ博物館主査)、相川繁隆氏(財)金沢卯辰山工芸工房館長補佐)の4人のパネリストと、コーディネーターの東京造形大学教授、益田文和氏でディスカッション。

 山田氏は、吉田町、吉田金属工業鰍フ「グローバル」ブランドで、地元ではおなじみの人物。現在は燕産地の製品ユニット「SHA RA KU MONO」のデザインも手掛けている。

 グローバルの開発について「常識的なことを知らなかったのがよかった」とし、柄と刃を一体化させた画期的なデザインの発想などを披露。

 益田氏が「巨大な地場産業」と言うトヨタ自動車で、ユーザーの目線に立った福祉車両を開発した柴田氏は、「異業種のコラボレーションが必要」と、これからのものづくりにヒントを与えた。

 約130人の参加者は、地域に根ざしたものづくりとデザインの関わりについて交わされる意見に、熱心に耳を傾けていた。
                                                (斎藤)