IT・グローバル化の中 さらなる発展を
新潟県作業工具組合50周年式典
50年振り返る渡辺理事長 新潟県作業工具協同組合(渡辺一郎理事長・組合員20社)は、11月5日午後5時から、新潟県三条市横町2、餞心亭おゝ乃で50周年記念式典を開き、変革の歴史を振り返るとともに、今後のグローバル社会の中で、発展していくことを誓った。

 同組合は、JIS規格の制定など、国の方針で製造品の品質向上が叫ばれる中、昭和27年に品質向上などを目的に設立された。設立当時の作業工具各社は、輸出向けと自動車搭載工具をはじめとする国内向けとに分かれていたが、大量生産方式が定着するにつれ、値下げ要求が厳しくなり、アメリカなどへの輸出を主とする業界へと変貌を遂げた。

 高度経済成長とともに「作れば売れる時代」が到来し、三条を代表する産業へと成長したが、昭和46年以降、変動為替制の導入、オイルショック、アメリカの方針の転換などで、打撃を受け続けた。その中で、国内市場に目を向け、ホームセンターの登場などで、DIYブームが到来し盛り返した。

 バブル期は、再び「作れば売れる」時期が訪れた。バブル崩壊とともに、厳しい経営環境が続いているが、新製品開発による市場開拓などに努力している。

 8代目にあたる渡辺理事長は式典挨拶で「組合50年の歴史は、激しく変革する情勢の連続だった。しかし、その都度、団結と創意工夫で克服してきた。そして、現在、IT、グローバル化の進展など、諸問題が山積しているが、人材の育成、新技術、新製品の開発が将来に向けて重要であり、組合は、情報の交換と発信を行い、組合と各企業の発展につなげていきたい」と述べた。

 功労者表彰では、歴代理事長のうち、初代長谷川藤三郎さん、6代小山鐵郎さん、7代相田明雄さんに感謝状が贈られた。

 来賓挨拶では、渡辺勝利三条商工会議所会頭が、組合創立時、業界の中心が若い世代だったことついて「若い人により業界が形成されたことに驚きを感じています」とし、さらに今後について「中国をはじめとする大きな波が、自由経済に入ってきている。これにより、変化が起こるのは当然のこと。その中で、作業工具組合は、アルミ製の工具を開発するなどしている。世界には、新しいものを求めている人はたくさんいる。次なる50年に向けての進展を心から期待します」とした。

 また、50周年記念として編集が進められている記念誌のCD−ROMを15分にまとめたものを上映、郷土史家の荒木常能さんが「作業工具の製造前夜」のテーマで講演した。

 式典は6時半頃に終了、引き続き祝賀会に入った。
                                                (重藤)