三条市
定価138万円を2万9000円で納入
複写機見積もり合わせ 業者間に大差
新潟県三条市が、業務用の複写機6台を購入するために、市内6業者に見積もり合わせを行わせたところ、1台あたりの定価138万円の複写機を、2万9000円で納入している業者がおり、市民からは「こういった情報も積極的に公開してほしい」といった声が出ている。
今回の複写機の見積もり合わせは、市内小学校で使用している複写機の老朽化による入れ替えのためで、10月28日に納入業者を決定した。予定価格は公表していないが、実勢価格に応じ設定しているため、定価よりは低いという。
参加したのは、市内の6業者で、過去の実績により選ばれた。
6業者の見積額は、次の通り。
落札した業者がリコーイマジオNEO350を1台あたり2万9000円、6台合計税込みで18万2700円。
東芝プリマージュ285とプリマージュ355を3台ずつ選定した業者は、285が1台4万2000円、355が1台4万8000円、合計で28万3500円。
京セラミタKM‐3530を選定した業者は、1台38万900円、合計で239万9670円。
シャープAR310SとAR350Sを3台ずつ選定した業者は310Sが1台43万7000円、350Sが1台47万円、合計で285万7050円。
富士ゼロックスDocuCentre280MDDとDocuCentre351DDを3台ずつ選定した業者は、280MDDが1台64万8900円、351DDが1台72万円で、合計431万2035円。
残る一業者は、納入業者と同じリコーイマジオNEO350を選定したが、これを1台89万4000円と見積もり、合計563万2200円とした。
同型の機種を選定した業者間に1台あたり、86万5000円の開きがある。
後の随意契約を狙った業者が、国のコンピューターシステム開発の入札で、落札価格を1円とする問題があったが、今回の複写機の場合は、見積もり合わせの段階で、5年間の保守管理料も合わせて行っているので、落札業者に後々のメリットはない。
5年間の保守管理料は、落札した業者が297万7632円であるのに対し、別の業者は、138万9559円と見積もった。
また、極端に低価格の落札を防ぐために、工事入札などでは、落札価格の最低ラインである最低制限価格を設けているが、最低制限価格を設定できるのは、工事や製造などの請負契約に限られるため、事務機器などの見積もり合わせでは設けていない。そのため、過去にも同様のケースがあったという。
今回の落札業者は昨年も比較的安値で複写機を納入しているが、その後特に支障もないという。市担当課では「適正な結果であるのでは」としている。
また、高橋一夫市長は「競争してもらわないと駄目だが、原価を割ってまで納入しているとしたら、正常な競争をしてもらいたい」と話している。
(重藤)