新潟県三条市の異業種交流グループ、サンダストSANJO(渡辺政三会長・13会員)は、このほど中国視察を終え、報告会を開いた。

 平成7年に発足して以来、海外研修は初めて。参加者からは「行ってよかった」「中国政府の意気込みを感じた」「働いている人は若い人ばかり」といった感想が聞かれ、それぞれに成果を得たようだった。

 日程は11月2日から6日までの5日間で、視察地は上海市、浙江省寧波、江蘇省蘇州。寧波では、自動車部品のプレス加工、金型メーカー、蘇州では、中国政府とシンガポール政府との開発区、上海では浦東新区などを訪れた。

 一行は24歳から60歳までの11人で、6人が初めての中国。

渡辺会長(中央)を囲んで感想を語る 報告会では、「上海は東京の都心と変わらないが、少し離れると昔の街並みになり、新旧の建物が混在していた」「年寄りが少ないく、若い人のエネルギーがすごい」「鍋、釜、包丁は厳しいかもしれないが、金属加工でも小ロット、ミクロの単位ならばいける」「付加価値の低いものは中国に任せる。新素材、高付加価値の商品に力を入れたい」など、熱のこもった感想が聞かれた。

 特に、若い世代のエネルギーを一様に感じた様子で、将来の日本を背負う若い世代に危機感を感じた人もいたようだった。

 「寧波のメーカーではプレス機1台に5人がかり」「シンガポールとの開発区は三条市と同じ面積」など、人口の多さや広大な土地を感じさせる声も。

 メンバーからは「三条や燕と同じような製品を作っている現場を見たい」「新しい機械を使っている工場を」との要望も挙がった。

 渡辺会長は、「一つの所を中国全体と思わないほうがいいと聞いており、実際に地域によって随分違いがあると感じた。情報を得て、勉強する必要がある。日本は中国に負けないだけでなく、勝っていかなくてはならない。視察を今後の経営に役立てたい」と表情を引き締めた。

 変貌する中国の様子を目の当たりにして、「都会と田舎の格差が大きく、どこが中国なのか分からない」「世界から企業を誘致し、突き進んでいる」という印象や、「社会主義の国なので、開発スピードの速さは当たり前」といった冷静な意見などさまざまだったが、交通マナーの無秩序ぶりには参加者一同、驚かされた様子だった。     
                                                (斎藤)
生き残る分野を実感
サンダストSANJO 中国視察報告会