技能五輪全国大会で絶賛
三条テクノスクールNC機械科2年 丸山豊さん
新潟県立三条テクノスクール(石渡栄一校長)のNC機械科2年、三条市在住の丸山豊さん(21)は、10月17日から20日まで熊本県で行われた第40回技能五輪全国大会「技能五輪くまもと2002」の旋盤競技に初出場し、入賞こそ果たせなかったものの、審査員長などから高い評価を得た。
同大会は、全国の予選を勝ち抜いた21歳以下の若者が、全国レベルの技能を競い合うもの。機械系、金属系、電子技術系、建設・建築系、サービス・ファッション系のさまざまな職種に分かれて行う。同大会優勝者は、技能五輪国際大会に出場できる。
同校では、平成15年10月、技能五輪全国大会が新潟で開催されることを受け、同大会への初めての参加を決め、ことし6月初旬、校内選考会を行い、最も優秀だった丸山さんを選手として送り出すことにした。丸山さんは、同大会予選の県大会で、見事上位入賞を果たし出場を決めた。
県内からは、同大会へ13競技種目、44人が参加。三条市からも丸山さんを含め3人が出場した。
課題は、炭素鋼の丸棒を、七つの部品からなる作品に、6時間以内で仕上げるもの。作品は、全体寸法はもちろん、滑り止めのローレットの出来、ネジの面がきれいに出来ているかなど、さまざまな面から評価され、0・01ミリの精度を競う。
ことしは、2年に1回開催される国際大会の予選も兼ねていたため、前年より課題が難しかった。
また、学生以外にも企業所属で同大会のために練習してきた選手もいるため、学生の入賞は困難で、審査員からも「学生は、順位は別として、時間内に仕上げられれば大健闘」と言われている。
丸山さんは、同大会出場が決まった時から、佐藤浩司主任指導員らと共に、授業終了後に居残り、夏休みを返上して練習に励んだ。最初は、課題を作るのに10時間以上かかり、大会一か月前にやっと制限時間内に仕上がるようになった。その後は、さらに精度を上げるために努力を続けた。
同大会では、日立製作所や富士重工業、トヨタ自動車など企業の選手が上位入賞を果たしたが、丸山さんは初出場ながら、時間内に仕上げた上、採点対象作品を作ったことに、審査員などからも大きな評価が与えられ、競技委員長から特別に言葉をもらったほど。
石渡校長も「丸山君の資質もすごかったし、先生たちの熱意もあった。この二つが一緒になり、今回の結果に結びついた。来年からの新校舎移転への弾みがついたのでは」と笑う。
丸山さんも「腕が上がった感じがします。来年も出場したい」と意欲的だ。現在は、同大会出場を何より優先させていたため、「五輪技術を生かし、NC機械オペレーターの仕事に就きたい」との夢に向かって、就職活動中。
同校では、「旋盤に限らず、技能習得の姿勢に印象付けられれば」とし、来年の新潟での大会出場に向け、すでに選手養成に入っている。
(廣川)