UDの視点でものづくり
UD21・にいがたフォーラム
 新潟県内の企業と研究機関の異業種連合プロジェクト、UD21・にいがた(代表幹事・秋元幸平(株)青芳製作所常務、14社)は、11月21日、三条・燕地域リサーチコアで、第3回フォーラムを開催し、約120人が参加した。

 同グループは、UD(ユニバーサルデザイン)を通したものづくりで、新潟から全国に発信していこうと活動している。年に一度、同所でフォーラムを開いている。

120人が参加した会場 午前10時からは、「ユニバーサルデザインとわが社の取り組み」をテーマに、メンバーである、(株)サトミ産業(長岡市)、佐藤食品工業(株)(新潟市)、ツインバード工業(株)(吉田町)の3社が、UDの視点に立った商品開発や研究事例を発表した。

 ツインバード工業は、学習スタンド、音声モニターなどを例に、商品ごとに異なるUDの取り組みを発表した。

 スタンドは一番多く使用する子供の目線に立った商品開発や、簡単な操作で右利き、左利きのどちらでも使えるような工夫をした。

 音声モニターは、組織力を持った団体と互いの情報や技術を持ち寄って共同開発することでコストを抑え、ベビー用から介護用にまで利用範囲を広げた。

 「使っている人の目を忘れないものづくりが重要。社内でもUDの考え方を浸透させ、商品開発に生かしたい」と述べた。

 佐藤食品工業は、「サトウの切り餅」でおなじみの食品メーカー。

 平成5年に発売した「福餅入り鏡餅」は、鏡餅の容器の中に、個包装した丸餅を詰めたヒット商品。

 大きな容器に詰めたもちが食べにくいため、半分以上が捨てられていたことが分かり、何とか全部食べてもらおうと開発した。

 「使いやすくて、食べやすい。当社のUDデザインの出発点となった」と説明。

 ご飯パックの開封口の改良や外袋の裏面表示の文字を大きくしたことなどを挙げ、「消費者の喜びと環境問題に配慮した商品を目指す」とこだわりを語った。

 午後からは、(株)ユニバーサルデザイン総合研究所所長の赤池学氏が「その後のユニバーサルデザインの広がりについて」、フリーライターの金丸弘美さんが「スローフード人生は私たちの願い」をテーマにそれぞれ講演した。
                                                (斎藤)