アイデンティティー確立目指す
HP作成通して自店考える さんじょう商人塾
 三条市内に店舗を構える小売業後継者などを対象に、実践的な勉強会などを通して、事業の活性化を図っている「さんじょう商人塾」。平成3年にスタートした同塾も、今回で12回目を迎えた。

 ホームページやチラシの作成など実践的なものを中心に、自店の売り上げにつながるよう、さまざまな角度からアプローチしている。

 山本善友塾長は「ホームページ作成を通して、自分の店や商売のことを正面から考えることができた」と成果を喜んでいる。 同塾は、塾生の自主運営で活動しており、塾長も2年の任期を設けている。今年は、継続、新加入合わせて26人が参加している。

 1年の大きなテーマを決め、それに沿って事業活動を行っており、今年のテーマは「アイデンティティーの確立を目指して」。社会環境の変化に対応した実践的な販売促進活動や魅力的な個店づくり、経営者の資質向上などを図っている。

 月1回、「例会」という形で勉強会などを開き、講演会やホームページ、チラシ作成のノウハウなどを学ぶほか、視察旅行では、見聞を広めるとともに、塾生同士の交流を深めることにも一役買っている。

 10月20日(日)に行われる三条市産業祭への参加や、11月1日(金)から12月31日(火)まで開催する商人塾まつりなど、塾で学んだことを実践的に生かした、積極的な販売促進活動も行う。

 15日の第2講「HP診断講座」では、中小企業診断士の中村公哉さんを講師に招き、インターネットショップ成功の秘訣や、信頼される商店のつくり方を聞いたほか、実際に塾生各店のホームページを例に挙げて改良点などを説明した。

 中村さんは、神戸市出身で、現在、長岡市に中小企業診断士中村公哉事務所を構えている。食品会社の顧問として、研究開発やマーケティング活動を支援し、農場の経営指導のほか、ネットベンチャーの支援、ホームページ作成講座、中小企業のコンピューター活用術などについての講演もしている。毎週水曜午前9時半から正午までと午後1時から、三条・燕リサーチコアで、商店や企業の経営相談を無料で受け付けている。

 講座では、図や統計結果などを用いて、分かりやすく説明した。

 中村さんは「インターネットで商店を持つということは、野原に自分の店をつくるということ。先代の築いたブランドや美しいデザインを構築しても、野原では誰も来ないし、商品も売れない。どのようなお客様が来て、どうしたら商品を購入してくれるのか推測することが大切」とした。

 また、信頼される商店づくりとして、「主の顔写真を載せる」「決済方法が多い」「お客様の声の掲載」「実店舗の住所、電話番号、地図」「商品数が多い」「明るく、素早く、礼儀正しいメール対応」などポイントを挙げた。「アクセスカウンタの設置」については、「どんなに少なくても設置した方がいい。ないとうさんくさい」とし、「専門的な情報の掲載」では「情報が多いほど、検索に引っかかる」と話した。

 その後、塾生各店のホームページを例に、改良点などをアドバイスした。

 中村さんは、検索にヒットしやすく、見やすい画面作りのポイントなどを、一つずつ解説し、塾生も熱心に耳を傾けていた。

 山本塾長は「昨年からホームページ作成の講座は行っていた。塾生全員がホームページを立ち上げるのが理想だが、立ち上げないまでも、作成するために、自分の店や商売、強み、特徴などを正面から、根本的に考える手法として機能したと思う」と、それに伴う成果も評価している。

 今回でホームページ関連の講座は終了だが、同塾では、さらなるレベルアップのために勉強会を重ねていく。
                                                (廣川)