国道289号線の新潟県と福島県の県境部分にあたる八十里越9号トンネルの起工式が8月8日、下田村のスポーツセンターはやぶさで開かれ、三条市、下田村、福島県只見町の関係者109人が出席し、県境トンネルの着工を祝すとともに、地元選出の国会議員が、今後も八十里越の早期開通に向けて運動していくことを誓った。

八十里越は、新潟市を起点に福島県いわき市に至る総延長333・9キロの289号線のうち、20キロほどと距離は短いが、急峻な地形や、自然との調和を図りながらの整備、豪雪地帯などの理由で、工事の進ちょくが遅れている。全体のうち、事業費ベースで25%が終了している。
このうち、9号トンネルは、3173メートルと11あるトンネルのうち、最も長い工区で、平成20年代初期に貫通する見通しだ。平成12年度から、土砂くずれ防止工事を開始し、ことし7月20日から掘削工事に入り、来年12月までに、順調に進めば260メートル掘り進めるという。土砂崩れ防止工事と260メートルの区間には、16億円ほどの事業費を投入している。
起工式は、県境トンネルの着工という意義を捉え、地元が開催を要望したもので、国土交通省北陸地方整備局長岡国道事務所(玉木誠所長)が主催した。当初の会場は、9号トンネル手前の8号トンネル付近で行う予定だったが、アブ、ハチなどが大量に発生しているため、急きょ変更した。

式典の主催者挨拶では、鬼頭平三北陸地方整備局長が「八十里越が開通すれば、地域間交流、観光収入、地域の活性化などが見込まれる。現在、各所で工事を進めているが、9号トンネルは最も長い。一日も早い全線共用開始を目指したい」と述べた。
引き続き、国道289号線建設期成同盟会長の渡部恒三衆院副議長が「八十里越の完成が、ふるさとの未来を発展させるだろう」と述べたほか、道路特定財源の見直しに反対した。
栗原博久代議士は「政治家も行政も一緒になり開通に向けていきたい」、渡辺秀央、田中直紀両参議ともに、今後の早期の開通に期待していた。
平山征夫県知事は、故金子六郎三条信用金庫会長とともに、八十里越を上り、後に事業の推進を求められたことなどを紹介し、「それぞれの時代にそれぞれの努力してくれた人がいて今があったのだと感じている」と述べた。
最後に代表者15人が並び鍬入れし、工事の無事を祈願。式典は、正午過ぎに終了した。引き続き、会場を移動し、地元主催による懇親会が開かれた。
(重藤)
