三条は捨てられないと鶴巻さん
市長訪問、証書伝達で涙ぐむ
「名誉を子々孫々まで残したい」と鶴巻さん 新潟県三条市の4人目の名誉市民になった同市南四日町四、鶴巻三郎さん(94)宅に、9月10日午前9時半、高橋一夫市長が訪れ、名誉市民の証を伝達し、祝した。

 高橋市長が「あなたは紙塑人形に独自の製法を加え、従来の人形製作に新しい分野を開拓された」と名誉市民の証を読み上げ、手渡すと、鶴巻さんは「こうした名誉を子々孫々にまで残したい」と感激した様子で応じた。

 その後の歓談では、鶴巻さんの最近の健康状態や、現在までに鶴巻さんが関わってきた県展誘致、市展の開催決定に至るまで、などの経緯が話題に上った。

 鶴巻さんは、芸術家として大成する時期を早めるために、中央で活動するのではなく、三条で活動し続けていることについて、「先輩、後輩からは出て来い、そうしないと出世が遅い、と言われたが」と述べると、急に積年の想いが込み上げて来たようで「やはり、三条は捨てられない」と声を詰まらせ、「三条のために残りたいと思い、余計なことでしたが、三条の文化に力を入れてきました」と語った。

 名誉市民の決定は、9月9日の九月定例市議会初日で、全会一致で同意を得ており、その翌日に、証の伝達が行われたもの。高橋市長、相田邦夫議長、相田芳江副議長、松永悦男教育長らが鶴巻さん宅を訪れ、証のほか、市と市議会それぞれの記念品が贈呈された。

 また、名誉市民決定のため、署名活動などを行った鶴栄会の宮原松雄会長、三条美術協会の中村勝会長も同席し、ともに祝した。

 今後は、名誉市民の記念品として金杯を贈るほか、年内に作品展を開催することにしている。 
                                                (重藤)