コストダウンの総合商社目指す
丸惣運送グループ ファースト・ブレイン
新潟県三条市月岡、丸惣運送(株)のグループ企業、同市一ノ門2、(株)ファースト・ブレイン(渡辺雅之社長)は「コストダウンの総合商社」として平成14年10月に設立。顧客企業に対し、あらゆるコストダウンを提言し、利益率の改善を促す。現在、損害・生命保険の見直し、業務請負、省エネコンサルティングの三本柱で展開しており、渡辺社長は「ことし中にノウハウをつくり上げ、全国的に展開していきたい」と意欲的だ。
コストダウンを提案する新会社の設立について、渡辺社長は「景気が悪くなってからの数年、物流費を気にする状況になってきた。そこで、コストダウンを前面に出した」と趣旨を話す。
現在、ファースト・ブレインが取り組んでいる3事業は、すべてコストダウンに関連しており、保険代理業務は、企業が社員に掛けている損害・生命保険の見直しを行い明確化して、同条件でも低価格となる提案を行う。
請負業務については、企業に人材派遣などを行う。意外に「人件費は固定費」とみている企業が多いという。例えば、市内の卸業者で、配達要員として正社員を雇用しておき、配達は半日で終わるが、残りの半日は在庫整理にあたってもらう、営業員を倉庫の整理に回すなど、非効率な部分がある。そこに、同社では「仕事の波に合わせて変更できる仕組みを提案する」。また、配送部門などを切り離して同社に委託することも提案する。「実際の委託料は社員一人を雇用するよりも高いかもしれないが、教育が必要ないことなど、間接的な経費が削減できる」という。
もう一つのコストダウン、省エネコンサルティングは、電気、水道などの省エネ商品の紹介を行っている。トイレのタンクに取り付けるゴム栓から、配電盤と電線からの引き込み口の間に設置する節電器具などを代理販売、リースしている。現在、「コスト削減に目を光らせている」という旅館業を中心に、順調に利用が広がっており、県央の弥彦、岩室温泉の大手旅館などでも使用され、月15万円分の節水が実現できた。
これらの三つの事業は、丸惣運送グループの本業とはかけ離れているように見えるが、単純な経営の多角化には当てはまらない。「まず、コストダウンから入り、最終的に会社全体の仕組みを変えることを提案していく」からだ。
まだ、設立して3カ月と新しい会社で、ノウハウも確立されていないが、最終的に「コストダウンでは、ファースト・ブレイン」と呼ばれる会社を目指す。今後、省エネ商品などの新製品が出た場合、すぐに連絡が入るといった情報収集能力の向上などを目指す。
「この一年が勝負」と渡辺社長は表情を引き締める。
(重藤)