県議選燕市選挙区 櫻井市議出馬表明
8期連続当選の高山県議引退 注目される塙市議の動き
新潟県燕市議会議員の櫻井甚一氏(50)=燕市小牧=は、1月20日、今春の統一地方選新潟県議会議員選挙燕市選挙区に立候補すると表明した。
かねがね健康上の理由で去就が注目されていた現職の高山巌氏(70)は、今期限りで引退する。
櫻井氏は、保守系無所属で出馬する。
高山氏は、これまで欠かすことのなかった、燕市業界団体による新年賀詞交歓会にも出席せず、業界関係者は、その去就をいぶかっていた。
一方、新人の動向については、今回正式に出馬表明した櫻井氏のほかに、市議の塙豊氏の名前が上がっていた。
櫻井氏は、昭和27年生まれ。県立興農館高校卒業。機械工具販売業を手掛ける、(株)マテックの代表取締役。遠藤栄松(株)遠藤製作所会長の夫人の親戚筋にあたる。
市議としては、平成11年4月の統一地方選市議会議員選挙で初当選し、現在1期目。平成13年度から都市開発特別委員会委員長、昨年10月から議会選出の農業委員会を務めている。所属している燕友会の大山治郎市議会議長には、前日、立候補の意思を伝えたという。
この日午前11時から開かれた緊急記者会見には、櫻井氏一人が出席。選挙責任者が同席しない、異例の会見になった。
「急なことではあったが、このたび、立候補する決意を固めた。準備期間、スタッフ、金も十分でない、ないない尽くしの一年生。新人がチャンレンジするには時間が切迫しているが、残された期間を周りの方々に助けてもらい、知恵と、燕市並びに新潟県を愛する気持ちと実行力で、大願成就すべく頑張りたい」と決意を述べた。
出馬を決めた要因について、「市議の立場でやらせてもらい、外で声を上げるよりも、中で声を上げることが有効だと実感。実体験に基づいた政策を訴えていきたい」と表情を引き締めた。
地元地区の後援会に出馬の意向を伝えた際には、「市議でも満足している」という意見もあったが、「うれしい」という声を受け、気持ちが固まったという。
産業の振興では、国や県との結びつきを強化し、中小企業が新技術、新産業に取り組めるような、地場に合った設備投資の優遇策を求めていく。
「農家に生まれ、当たり前のように家を継ごうと思っていたが、高校に入ってから生産調整が始まり、現在まで農家の実態をつぶさに見てきた」と農業再生を掲げ、多面的な農業政策の実現にも力を込めた。
福祉の問題では、子育て支援に対する県窓口の一本化や、10年後、20年後を見据えた、施設整備に偏らない老人福祉を訴え、「次の世代につなげる福祉の構築」を強調した。
地方分権および市町村合併については、「県内の市町村だけで、財政ひっぱくの問題が解決できるとは思わない。県の行政はこのままでいいのかという疑問がある。県央東部で合併研究を行っているが、最後は住民の合意として、県は一歩引いているのではないか。県の姿が見えてこない」と、都市開発特別委員会委員長の立場からも批判した。
県議の果たす責務については「金や事業は国から、県、市へ、要望は逆に流れている。しかし、旧来のシステムは限界ではないか。これからは、自助、共助、公助という社会システムをつくらないといけないという危機感を持っている。県議の役目は、市と県とのパイプ役だが、メッセンジャーとしてでなく、市も県と同じ立場で提言していきたい」と決意を語った。
櫻井氏の立候補表明を聞いた塙氏は、「早くて2、3日中、遅くとも今週中には答えを出す」と語った。
〜現職の功績に敬意〜
―出馬を決めたのはいつか。選挙責任者は決まっているのか
櫻井―出馬は、きのう決断したばかり。責任者の内諾は得ているが、まだ公表できない。今月中にはお知らせしたい。
―「現職引退」と踏んでの出馬か
櫻井―(現職の動向についての)前提条件はない。どなたが出ても覚悟は決めている。ただ、現職とはやりにくいのは本音だ。
―現職の功績をどう見る
櫻井―高山県議の30年にわたる功績には頭が下がる。幾多の試練をも先頭に立ち、バイタリティーでもってここまでやってこられた功績は、誰もが認めるところ。ただ年齢もあり、体調が十二分ではないという話もある。そのような状態でも、まだ難儀を強いるようなことがあっていいのかという気持ちがあった。さまざまなシステムが変わって来ている時でもあり、プレッシャーもあるが決断した。(表明前に)できれば会って話をしたかったができなかった。いずれは折を見て機会を持ちたい。
―体調については自らも昨年入院しているが
櫻井―昨年3月に動脈瘤で23日間入院したが、手術はせず薬での治療。生まれて初めての入院だった。中には亡くなる人もいると聞き、命拾いしたような気持ちになったことも、今回の出馬の一因。退院後は節制に努め、その後の検査でも順調で心配はない。
(斎藤)