新潟県三条市鶴田1、(有)コデラエンジニアリング(古寺保治社長)は、銅の微量金属作用を利用した浄水器を中心に、健康や環境に配慮した商品を販売しており、順調に売り上げを伸ばしている。
古寺社長に、環境問題へのこだわりや今後の事業展開について、話を聞いた。
同社の設立は、平成12年1月。
当初は、地場の研磨技術の生き残りを願い、振動バレルなどを取り扱っていた。しかし、折からの不況で、商品は思うように売れなかった。古寺社長は「これからは環境だ」と考え、他の商品の取り扱いも模索し始めた時、銅繊維に巡り合った。
銅には、微量金属作用という、水に混ぜるだけで驚異的な殺菌能力を発揮する性質がある。水道水に銅繊維を入れるだけで、残留塩素や発ガン性を示すものもあるトリハロメタンを除去し、O−157(大腸菌)や黄色ブドウ球菌、レジオネラ菌などの細菌の減菌効果も認められている。
古寺社長は、瞬時に残留塩素を99%カットするのを見てひらめき、浄水器に利用しようと、開発などに着手した。

そして10月に出来上がったのが、「カッパー君」シリーズ。「カッパー君」は、銅を英語で「copper」ということと、伝説のカッパは水のきれいなところにしかいないという意味をかけている。
商品は、生活の中で欠かせない飲料水、風呂、シャワーなどに使うものが中心。
古寺社長は「一番の特徴は、殺菌を兼ねていること」とし、「残留塩素を取り除くので、髪や体にやさしい。お風呂に入れ、その残り湯を洗濯に使うことで、静電気を押さえることもできる」と、自社商品の魅力を語る。
翌年の11月に新潟市産業振興センターで行われた、「エコビジネス展2001」にも参加。そこで出会った農作物の無農薬栽培をしている人から「ここの水で炊いた自分の米が一番おいしい」との評価を得たほか、「古米をここの水で炊いたら、新米みたいになった」など、農業に携わる人からの報告が次々寄せられ、今ではJAにいがた南蒲各支店でも同社商品を販売している。
古寺社長は「米は何度も水で洗うと、ぬかが米の中に入ってしまい、おいしくなくなる。米は10秒間水の中で回したら、その水を捨て、『カッパー君』で作った水に浸す。そして、炊く時にその水を捨て、『カッパー君』で作った冷水を入れて炊くとおいしくなります」とアドバイス。
また、同社商品すべてに交換カートリッジを用意。そのカートリッジも最小限の取り替えに抑えるなど、環境への配慮も忘れない。

現在は、人間だけでなく、ほかの動物や植物など幅広く対応する商品の開発を手掛けるほか、車の排出ガス削減や燃費アップなどを目的とした環境新素材「ブルースカイシート」を取り扱っている。「ブルースカイシート」は、県内では、同社とトヨタ部品新潟共販(株)(本社・白根市)が取り扱っているだけ。
また、県の補助事業として、公共施設などの循環風呂でのレジオネラ菌などの殺菌について実験を進めている。「レジオネラ症は厳しい規定があり、塩素を入れればいいというわけではない。一般家庭の24時間風呂では出ないことが実証されているが、さまざまな施設となると出ることもある」と、さらなる研究に余念がない。
古寺社長は「実際に商品を使ってみないとよさが分からない。商品をいかにお客様に納得してもらえるか、いかに説得できるかという、この仕事にやりがいを感じる。『だまされたと思って使ってみて』と言った相手から、後日、『よかったよ』などの声を聞くと嬉しいですね」とし、「これを機会に、水がいかに重要かを再認識してほしい。汚すだけではダメだ」と、環境問題啓発も兼ね、期待を寄せる。
問い合わせは、TEL0256・38・4147
URL http://www.kappakun.com
(廣川)