地域おこしは磨き屋から
共同受注グループ 「磨き屋シンジケート」発会
 燕産地を中心とする金属研磨業者の共同受注グループ、「磨き屋シンジケート」の発会式が、1月8日、新潟県燕市杣木、第一グランドホテルで行われた。地場産業の振興、地域経済の発展を目的とした新たな取り組みに、業界も注目している。

 同グループは、燕研磨工業会(大原實会長)を中心に、日本金属研磨仕上げ技能士会(高橋薫会長)と共同で、平成14年4月から、共同受注システムのマニュアルを作成してきたもの。

 既存受注は請けず、新規顧客の開拓を強化。大ロットの受注に対応し、競争力を高めることが狙い。

 燕商工会議所が事務局となり、受注窓口を担当。幹事企業の中から受注先を決定し、参加企業数社とチームを組んで仕事をこなすシステム。

 燕研磨工業会、日本金属研磨仕上げ技能士会の会員および、研磨設備を持つ小規模事業者が参加できる。

 幹事企業5社、会員企業15社、賛助会員2社でスタート。燕市、三条市、寺泊町、巻町、吉田町の事業所が加入している。  

 すでに、運営のシミュレーションを兼ねて、仕事を引き受け、本番に向けて準備してきた。

 発会式には、マニュアル作成のアドバイザーを務めた、中小企業総合事業団の小島慎一さんも出席。

 「プロモーション活動をしていけば130%の売上増になるだろう。そのためにも、一人ひとりがしっかりと宣伝してほしい。チャンスは平等だが、すべての事業所が売上アップするとは限らない。互いに切磋琢磨する努力を続け、『磨き屋から始める地域おこし』を!」と激励した。

 代表幹事「チェアマン」に就任した、古関鉄男さん=燕市桜町、古関研磨工場=は、「仕事がない、あっても単価が下がって儲からないという閉塞状態が続いている。研磨業界は、メーカーに仕事を持ってきてもらい、そして持って行ってもらうため、横が見えない。時代は変わり、メーカーも、応えられなくなっている。今回のマニュアルを生かすも殺すも皆さん次第。以前の考えを脇に置いて、新しく磨き屋を始める気持ちでやってもらいたい。今回の取り組みが成功すれば、研磨業界だけでなく、地場の活性化にも役立つだろう。『確かな技術、確かな信頼』をキーワードに、全員で力を合わせてやっていきたい」と抱負を述べた。

 来賓の中野邦雄燕市助役が「こういう時代であればこそ、今回の取り組みが地域の大きな波になると信じている。燕市の活力が生まれるように、行政としても協力したい」、燕研磨工業会顧問でもある、大山治郎市議会議長が「燕市の産業界に出口が見えてきたような思い。お互いの信用を大切に責任を持つことが、成功のポイント。熱意と努力で発展してほしい」、今井正弘燕商工会議所専務理事が「集団から一人ひとりの技能を発揮していく時代。事務局として、バックアップしたい」と期待を寄せた。

 正式な仕事始めは、16日から東京ビッグサイトで開催される、「ベンチャーフェアジャパン2003」への出展。全国のベンチャー企業が集まる中、唯一の任意団体として参加する。金属研磨のプロフェッショナル集団として、PRすることにしている。
 
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                                                (斎藤)