「何か一つでも一番を」
新潟県商工会議所青年部連合大会
新潟県商工会議所青年部連合会(保坂裕一会長・8単会)は、このほど、新潟県田上町の湯田上温泉ホテル小柳で、県連大会を開催し、「現状突破! 即時業績向上のコツ」として基調講演と業態別分科会を行った。
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同大会は、毎年、持ち回りで行われており、今回は加茂商工会議所青年部(捧一男会長)の主管で開催したもの。
開会式では、保坂会長が「このように一堂に会して研修会を行うのは、五泉市に続き2回目。皆さんも総論的なセミナーには足を運び、耳を傾けていると思うが、今回はそれぞれの業態に分かれ、もっと突っ込んだ話を聞けると思う。私たちは、売り上げも利益も自己責任。行き詰まったからと言って、公的資金が注入されることはない。先日、『ピンチを不運ととらえれば滅びの方向に向かうし、試練ととれば発展に向かう可能性もある』という言葉を聞いた。今回のセミナーを発展の起爆剤にしてほしい」と挨拶した。
阿部大爾加茂商工会議所会頭も、日商の山口信夫会頭の持論などに触れ、「個々の自助努力などが必要。やはり状況がどうであれ、自己責任。このセミナーが、皆さんにとって実り多いものであることを望む」と期待を寄せた。
基調講演では、元(株)船井総合研究所取締役本部長で、現在、(有)コンサルティングアソシエーション代表取締役の宮内亨さんが、「これからの経営のコツ」をテーマに話した。
宮内さんは、「新潟は船井で5番目に客が多い。言い方は悪いが、裏日本で言えば、金沢か新潟。堅実さがある」と評した。
続けて、講演を聞いていた船井総研のチーフコンサルタントたちを、ランダムに指名し、「これだけやっていれば生き残れる」とのテーマで、7分間、各自の考えを述べさせた。
中西正人さんは、自身がかかわる畳業界のコンサルティングを例に、「ポスティングやメニューづくり、どんな人が作っているのかなどチラシでPRした。ゼネコンやハウスメーカーの仕事ばかりでは売り上げが上がらない。何か一つでも一番があればいい。誰もできない、やろうとしないことに目を付け、徹底的にやればいい」と主張した。
続けて、住友勝さんは酒販業界を例に、「大手メーカーが作っている商品は、買い手もCMなどで知っているので、黙っていても売れる商品。こういうのを一生懸命売ってきたところが、もうからなくなっている。逆に、『こんなのどうかな』というものをずっと売ってきたところが伸びている。小さなカテゴリーでもいいので、一番を持っているところは、永遠に生き残るのでは」とした。
荒木慎哉さんは、自身が4代ほど続いた会社の息子で、その会社が倒産した経験を踏まえ、「何をしたら本当に長生きできるのか。当たり前のことを、当たり前にすれば大丈夫。挨拶、掃除、靴の脱ぎ方など、小さい頃から教わっていることをきちんとすればいい。常識、マナーの一つ上が親近感。別の会社でも、同じ会社でも、一つの目的に向かう仲間意識。組織の大小にかかわらず、連帯感があれば信頼感につながる」と話した。
宮内さんも、彼らの話をまとめながら、「よく時流適応と言う人がいるが、流行適応の人が多い。流行は勉強しなくても、生きていれば身に付くもの」とし、「本音が一番大事。三条でコンサルティングしている企業に営業に来た人に、『あなたのところの商品で、何が一番か』と尋ねても、『安い』か『まける』しか言わない。本音が伝わらない」と指摘。「おしん的な根性を言うと、2代目、3代目は逆に行くことが多い。したいことをするのはいい。でも、それは2、30代でやめておくこと」とアドバイスした。
基調講演後、業態ごとに分かれ、宮内さんをはじめ、各チーフコンサルタントによる分科会が開かれた。100人ほどの参加者らは、熱心に話を聞いていた。
(廣川)
