高橋燕市長退職申出書提出
「11月7日退職」 新市長選は12月中旬が濃厚
新潟県燕市の高橋甚一市長は、10月26日の住民投票で、三条市、田上町、栄町及び下田村との合併反対が賛成を上回った投票結果を受け、29日午前9時30分、燕市役所正副議長室で、赤塚功市議会議長に11月7日付けでの辞職を求める退職申出書を提出した。4市町村との合併を進めてきた高橋市長は、住民投票の結果が自身の意志に沿うものでなければ責任を取って辞職する、としていた。
これを受けて、市議会では11月5日に、市長辞職の期日認定について臨時議会を開く予定で、臨時会で承認されれば、高橋市長は11月7日に退職する。新市長を選出する市長選は、議会から選挙管理委員会への通達後50日以内と規定されており、11月30日告示、12月7日投票か、12月7日告示、14日投票が濃厚だ。
この日、高橋市長は通常通り、午前8時30分過ぎに市役所に登庁。中野邦雄助役、石本昌昭収入役、関係課長らとミーティングを行い、午前9時30分、正副議長室へ赴いた。
正副議長室では、赤塚議長に「議長さんよろしくお願いします」と言い、申出書を手渡した。
申出書提出後、高橋市長は、市長室で記者団の取材に応じた。
この日の提出となった経緯について、「事務的なこともあり、きょうとなった」とし、心境について聞かれると「気持ちの整理はついている」と答えた。
辞職を決めるきっかけとなった合併の今後については、「こういうことを辞める私が言うのはどうかと思うが、考えは変わっていない。合併にこそ将来がある」と自身の考えを強調した。辞職を引き止める声も多いことには、「うれしいが、進退問題とは別。気持ちの上ではありがたい。7年間がんばって訴えてきたつもりで自責の念はない。これからは一市民として市民の幸せを訴えたい」とし、後継については「なんにもない。人選について口を出すつもりはないが、市民の幸せを真剣に考え、そのために努力される方になってほしい」と話した。
公約の約80%を達成してきた名市長だけに、市民の間では、高橋市長の辞職を望まない声も多いようだ。
高橋市長は、11月5日の臨時会後、正式に記者会見する予定。臨時会で承認されない場合でも、規定によって高橋市長は、提出から20日後の11月19日に自然失職する。
新市長の選挙は、議会から選挙管理委員会への市長退職申出の通達を待って、通達から50日以内に行われる。通達は、申出書の提出から5日以内が期限で、燕市議会では、10月31日に行う予定。31日から50日以内とすると、選挙日は12月7日か14日が濃厚だ。
中野助役は、今回の市長辞職を受け、自身の進退について「市政に混乱がないよう、流れている行政に対して、市長の職務代行をしっかりするつもりで、辞意は一切口にしていない。気持ちのなかでは、新市長の誕生後、何らかのけじめを考えている」と話していた。
(外山)
