ゴルフ事業コスト減、開発強化巻き返し図る
遠藤製作所、中間決算発表
新潟県燕市中央通5の2、(株)遠藤製作所(小林健治社長)は、11月17日、平成16年3月期の中間決算を発表。さきごろ修正した業績予想通り、連結の売上高40億9200万円、経常損失5億7700万円、中間純損失8億7700万円と、赤字決算となった。
プレーヤーの減少などが続く、ゴルフ事業の低迷が要因で、今後はコスト削減、開発力強化、ゴルフ以外の事業への積極的取り組みを行い、巻き返しを図る。
同社の連結決算は、本社、ゴルフ事業のエポンゴルフ、タイにある製造3工場からなり、ゴルフ事業、自動車等鍛造部品事業、ステンレス事業を手掛けている。
事業別では、低調だったのがゴルフ事業で、売上高が29億8300万円で前年同期比62.5%減と大幅に後退した。
ゴルフ業界全体が、国内ゴルファーの減少によりマイナス成長で、さらに今中間期では、SARSの感染拡大によりアジア向け輸出も低調だった。国内では、多品種少量ニーズに対応すべく、各社が新製品を投入し、価格・品質競争が激化しているという。
その中で、同社では、新製造法への取り組み、価格競争への対応を進めてきたが、市場の絶対数が減少する中、苦戦。2003年モデルの受注減、特にメタルウッドが不振で、損失の計上となった。
ステンレス事業については、主力製品をステンレス製極薄管とワイヤー製品に絞り込んだことで、売上高は4億2700万円で前年同月比26.7%減だったが、営業利益は4300万円、前年同月比113.6%増と伸ばした。
自動車等鍛造部品事業については、タイの自動車生産拡大の影響で好調に推移し、売上高は6億8100万円、前年同月比71.8%増、営業利益は1億4400万円で前年同月比113.6%増となった。
同社では、今回の減益を受けて、今後の課題として(1)ゴルフ事業のコスト削減(2)ゴルフ事業の開発力強化(3)ステンレス事業・自動車等鍛造部品事業の三つを挙げている。
(1)については、価格競争に耐えうる多品種少量供給を行うべく、タイのゴルフ工場を統合し、コスト削減に努め、新製造法の導入で品質、価格面で競争力を高め、受注確保を目指す。
(2)では、開発部門を強化し、製品の差別化を進める。
(3)は、堅調な見通しで「今後に期待が持てる」としており、積極的な取り組みを図るという。
また、単体での業績は売上高が34億1300万円、経常損失4億7000万円、中間純損失5億3400万円。
通期の見通しについては、ゴルフ事業では、新製造法による2004年モデルが売上高の中核を占め、海外より利益率のよい国内メーカー向けの出荷が増え、収益面では中間期より好転する状況と見ている。ゴルフ事業以外も堅調に推移する見通しを立てている。
業績予想は、8月8日の修正予想通り、売上高87億2800万円、経常損失5億8400万円、当期純損失8億6200万円としている。
株式配当については、1株当たり10円で、前回予想から2円減。数年前までの水準に戻している。
(重藤)
