企業が、人材派遣会社などを通じて、短期間の求人をアウトソーシングで求める傾向が強まっている。

新潟県三条市などを含む、ハローワーク三条管内の10月のパートを含む全数の有効求人倍率は、0.73倍、燕市などを含む、ハローワーク巻管内は0.70倍と、それぞれ前月より0.06ポイント、0.05ポイント回復してはいるが、求人の多くが、派遣社員や契約社員で、いわゆる正社員としての雇用は少ないという。企業が即戦力を求め、かつ人件費を軽減させようとする姿勢がうかがえる。
国内の景気は持ち直しつつあるというが、地元企業の厳しさは続いているようで「今は忙しいが、数カ月後は分からない」との判断で、人材をアウトソーシングする企業もあるという。
ハローワークの統計では、4カ月以上の求人を常用雇用として振り分けており、6カ月の短期雇用の場合でも常用雇用として統計されている。
三条管内では「アウトソーシングの7割近くが常用となっている」のが現状だ。10月の三条管内の常用雇用での有効求人倍率は、0.63倍で前月より0.06ポイント回復し、巻管内では0.55倍で、前月と同ポイントとなっている。
昨年上半期の両所の有効求人倍率は、0.30倍台と低迷し続けていたが、それ以降徐々に回復しており、倒産、廃業、縮小などに伴う企業整備件数も減少。年度累計では、三条管内は20件、260人で前年同期より7件、363人減、巻管内では9件、123人で、前年同期に比べ14件、231人の減。
企業に雇用のゆとりが生まれてはいるが、社会保障費などを支払って社員を雇用する余裕がないことで、アウトソーシングによる求人が多くなっていると見られる。
さらに、企業の求人控えはまだ続いているようで、三条所では「まだ、窓口は混雑している」、巻所でも「数字はよくなっても、実態は…」と両所とも、状況は改善されていないと感じているようだ。
また、新規求人の状況では、産業別で派遣会社を含むサービス業の伸び率が大きいほか、数字には表れないが、他の安定所からの紹介求人などでも派遣会社からの求人が多いという。
10月の三条管内の全数での新規求人数は1331人で前年同月比49.2%増、求職者数1091人で前年同月比3.4%増。常用での新規求人数は、951人で前年同月比54.9%増、求職者数は、848人で前年同月比15.9%減。
全数では、年末にかけてのパート求人の増加も多かった。
年度累計での新規求人の産業別では、製造業が1663人で前年同期比26.6%増、卸・小売・飲食が1364人で前年同期比0.7%減、サービス業が1439人で前年同期比44.3%増となっている。
巻管内では、全数の新規求人数は、986人で前年同月比11.4%増、新規求職者数は763人で前年同月比8.7%増。
年度累計での新規求人の産業別は、製造業が1467人で前年同期比5.6%減、卸・小売・飲食が495人で前年同期比23.1%増、サービス業が880人で前年同期比27.4%増となっている。
(重藤)