今後の市政方針など語る
燕三条JCと高橋三条市長がタウンミーティング
 (社)燕三条青年会議所(杉野信司理事長)の活力あるまち創造第1委員会は、11月13日午後6時15分から、新潟県三条市北新保2、三観荘でタウンミーティングを開き、高橋一夫三条市長とまちづくりについて話し合った。

 タウンミーティングは、新潟県県央地域の11市町村に出向き、まちづくりについて話し合い、交流を深めることで11市町村をよく知ろうと始められたもので、これまで三条市、燕市、加茂市、田上町、栄町、吉田町、弥彦村、下田村、岩室村などで開催し、地元選出県議会議員、各市町村議会議員、地元青年団体などと話し合ってきた。

 三条市内で開くのは、3回目。1回目は三条医師会草野恒輔会長と医療について、2回目は三条市内の小中学校の教諭で構成されたTOSS三条と教育について話し合った。今回は、三条市内でのタウンミーティングのまとめとして、これまでのミーティングの内容をもとに、まちづくりの方向性などについて高橋市長に質問した。このタウンミーティングに首長が出席するのは初めて。

 杉野理事長の挨拶の後、青年会議所卒業生でもある高橋市長は「子どもの教育でも、初めから大人が教えてしまうのでなく、子どもが失敗を経験し、自分で納得することで成長できる。JCの良さは、1年ごとに理事長、各委員長が変わること。1年ごとにいろいろな委員会を経験し、いろいろな所で失敗を重ねることによって、JCがためになったと言えるのでないか」と、来年から計画している、公立保育園の教育方針の転換などを交えて挨拶した。

 ミーティングでは、まず医療と市町村合併の関係が話題にのぼった。「第1回のミーティングでは、医師会の区分けが、行政と違うことを聞いた。こういった線引きがはっきりしない状況で、三条市としてはどのように医療をすすめるのか」との質問に、高橋市長は、医師会でも、行政的にも、県央地域が西蒲原郡、南蒲原郡と分かれている状況を説明した上で、「医師会、消防などは、合併したからといって一律に線引きするのでなく、合併が決まってから考えるパターン、合併以前と同じように進めるパターンなど多くのパターンが考えられる。合併によってこれらが即変わることはない」と答えた。

 救急救命センターについての質問が出ると、「平山征夫新潟県知事は、30分で行けるところには、新たに救命センターを作らない、と言っており、三条は新潟、長岡にも30分圏内のため適応外となっている。しかし、合併によって上越市に迫るような大きな市になれば、県もほうって置けず、陳情に行かなくても県の事業をせざるを得なくなる。また、バラバラでいては、せっかく県の事業をすることになっても、どの市町村に建設するかで、もめてしまう。新市として一つになれば、こういうこともない。もし三条がこのままでいたら、特例債など有利な条件を使って、合併を進めるであろう新潟、長岡、上越に大きく差をつけられるばかりでなく、県内においても沈んでしまうだろう」と、金子清前知事との対談などを例に説明した。

 ほかにも、地域通貨、幼児保育などについて、質問が出た。地域通貨については、4月からの本格稼働後の現状などについて説明。流通が難しい現状で、新たな流通方法として、有料化の始まったごみ処理費の一部としてや、職員給料の一部などの構想があることを話した。中央省庁へ三条の現状や、地域通貨の問題点などを話したことなども明らかにし、「国としても地域活性化のために地域通貨に乗り気で、住基カードを使った方法を考えている。市でも現在、市民からいくつかの案が市に来ている。現状でも可能なこともあるので、受け身でなく、みなさんもアイデアを出してほしい」と答えた。

 幼児保育については、秋田県井川町の保育を参考に、来年から「大人が画一的に教えてしまうのでなく、失敗することで、子ども自身が納得し成長する」という方針の保育をすすめることを明らかにした。
                                               (外山)