才歩川、山田川事業本格化
H18年度完成目標に 水害に強いまちづくり
 才歩(さいかち)川・山田川床上浸水対策特別緊急事業安全対策協議会(会長・栗田一男小柳建設(株)建設副本部長)は、11月13日、新潟県田上町田上地内で、才歩川・山田川床上浸水対策特別緊急事業の安全祈願祭と、安全対策協議会総会を行った。

 田上町を流れる信濃川の支流、才歩川と山田川付近は、水門を起点として上流に向かい、新潟県の事業として以前から河川改修を行っていたが、年度ごとの予算も多くないため、進行状況も遅かった。しかし、平成12年7月15日発生の集中豪雨による、才歩川付近での床上、床下浸水被害を契機に、同事業を申請、14年度に採択された。平成18年度の完成を目指している。

 当初は、才歩川と、それが流れ込む五社川に合わせて一つの水門を建設する予定だったが、同事業採択により、それぞれに水門を造ることになるなど、内容も大きく修正された。

 工事も、最初は才歩川の水門より上流を県が担当し、水門から下流が国土交通省の担当だったが、同事業により、水門の改築を含めた下流が国土交通省の担当となった。

 才歩川の新しい水門は、既設地より180メートル下流に設置される。今までは1秒間に30立方メートルの放水しかできなかったが、新水門は1秒間に110立方メートルと、約4倍の放水が可能となる。加えて、新水門設置により、堤防も信濃川堤防の半分の高さで済む。

 山田川は、JR信越線西側の下流域で、才歩川に流れ込んでいたが、新たに、より上流のJR信越線東側で才歩川に流れ込む放水路が造られる。

 事業費は、約119億円で、うち県が92億円の負担を予定している。

 初年度の平成14年度は、用地買収などが主で、橋の架け替えなど本格的な工事は、今年度から行われている。

 この日午前10時から、工事現場付近で、本田上神明宮の江部倫男宮司が、安全祈願祭を執り行った。

 地鎮之儀では、刈初之儀を八幡泰市県三条土木事務所長、鍬入之儀を佐藤邦義田上町長、穿初之儀を村山和弘小柳建設(株)専務取締役が務めた。

 神酒拝戴で、江部宮司は「明治、大正、昭和と続いている水害に対し、昔は神社の山を削って堤防を造った。それだけ絶対に水害を起こしてはならないということ。今回の工事では、事故のないよう、立派に完成させてほしい」と、再度、工事の安全を願った。
安全対策協議会総会
 引き続き、会場を田上町商工会館に移し、安全対策協議会総会を開催した。

 栗田会長は、「きょうの安全祈願祭を機に、さらに気を引き締めて施工したい。本日以降、本格的な工事に入るが、工程、品質、安全管理の徹底を図り、完成まで誠心誠意臨みたい。一日も早く完成し、地元の人が安全に暮らせる地域づくりを進めたい」と挨拶。

 発注者の八幡所長は、「県でも河川改修を進めてきたが、今の異常気象には対応できないので、工事内容を本格的に見直し、今に至る。平成14年度に事業採択を受け、18年度完成を目指しているが、用地買収も進み、すでに工事にも着工している。当地のシンボルである才歩川、山田川が、より地域の人に親しまれる川となるよう進めたい。無事故、無災害はもちろん、地域の皆さんの安全が第一。地域と連携を図り、事故、苦情の出ない工事を進めてほしい」とした。

 佐藤町長は、「県当局らの働きかけにより、やっとのことで採択をもらった。田上駅前の水害事業は終了したが、この事業は平成18年度までの長丁場。安全に留意してほしい」とし、一日も早い、地域住民が安心して眠れる地域づくりを求め、閉会した。
                                                (廣川)