深々と一礼 「ありがとうございました」
高橋燕市長退任式に市民多数
退任の挨拶する高橋市長 新潟県燕市では、11月7日午後4時から、同市役所議場で高橋甚一市長の退任式を行い、その後4時30分には職員、市民らが市役所正面玄関に集まり、高橋市長を見送った。

 高橋市長は、自身が推進してきた三条市などとの合併を問う10月26日の住民投票が、反対多数に終わったことを受けて、29日、赤塚功市議会議長に退職申出書を提出、5日の臨時会で7日をもっての退職を受理された。

 退任式では、冒頭、中野邦雄助役が「思えば平成8年9月、清廉であることを望んだ業界、市民から望まれて7年2カ月。この間は燕市にとっても激動の時代だった。高橋市長は40年にわたる経営者としての手腕を振るいながら地域経済へ鋭い対応をした。2期目には最大公約として挙げた福祉行政について、最大の精力をもって臨まれた。高齢化時代、少子化時代を見通したソフト面の事業、福祉政策に対しては、近隣市町村住民から燕市に住みたいと言われるほどで、その功績はまことに多大。また、将来の人口減、財政悪化を見据え、強い信念をもって県央東部合併を進めた。10月26日の投票の結果、高橋市長の退任に痛惜の念を感じる」と送別の言葉を述べた。続いて感謝状の付与では、贈呈役の中野助役と堅い握手を交わした。
涙ぐむ市民も

 高橋市長は、涙を浮かべ言葉に詰まりながら挨拶し「みなさんのおかげで7年間、大過なく過ごすことができた。7年間を振り返ると、良い思い出も悪い思い出もあるが、良い思い出を宝にしたい。7年間健康で職責を全うできたのは、中野助役はじめ、みなさんのおかげ。これからは財政も厳しくなる中、燕市と市民の幸せのために全力を尽くしてほしい。燕市職員の有能さは私の誇りでもあった。これから来る地方の時代、少子高齢化で燕市は生き残っていかなければならない。最も住民の身近にあるサービス機関として、がんばってほしい。県央東部合併がうまくいかなかったことは悔やまれる。このあとの歴史が証明すると思うが、残念。これからは一市民として、市の行く末を見守るつもり、役所に寄ったら声を掛けてください。ありがとうございました」と深く一礼した。

 職員互助会の記念品贈呈が終わると、盛大な拍手の中、高橋市長は、職員の間を握手して回りながら、最後に「どうもありがとうございました」と一礼して議場を後にした。

 午後4時30分には、市役所を後にする高橋市長を見送ろうと、多くの市民、職員が詰め掛け、正面玄関から高橋市長が姿を現すと、大きな拍手が起こり、高橋市長は花束を贈る人、握手を求める人などに、一人ひとり応えながら「ありがとう」と繰り返し、再び「どうもありがとうございました」と一礼してから車に乗り込んだ。      
                                                (外山)