訪れたのは一人、元政治家の立候補示唆
燕市長選立候補者説明会、10分遅れ
 高橋甚一前市長の辞任を受けて12月7日に行われる新潟県燕市長選挙の立候補者説明会が、11月19日午前9時から、市役所3階大会議室で開かれたが、出席したのは元市議の同市三王渕、藤森俊之氏(55)一人だけだった。

藤森元市議
一人しか来なかった説明会
 事務局は定刻通り説明会を開こうとしたが、藤森氏が「他候補がいないのならば説明の必要はない」と説明を断ったため、事務局側は他候補が現れるまで10分ほど開会を遅らせたものの誰も現れず、説明会は事前審査の日程を発表して散会した。事前審査は25日、26日の2日間行われる。

 藤森氏は、午前8時50分ごろ大会議室に入り、必要書類に記入。立候補者名には、自身の氏名を書いた。

 定刻の9時となり、事務局側が説明を始めようとすると、藤森氏が「ほかの候補者がいないのならば、(過去に市議選などの説明会に出席し)説明の内容は分かっているので聞かなくてもいい」と会議室を出ようとしたため、事務局側は「他候補が来るまで待ってください」と、開会を10分遅らせ他候補が来るのを待ったが、他候補は現れなかった。

 事務局は「本来であれば、午前9時から始める予定でしたが、藤森さんしか来ず、藤森さんは以前に説明を聞いたことがあり説明は結構ということで、10分遅らせましたが、きょうはこれで散会します」とし、事前審査の日程を発表して9時10分過ぎに説明会は終了した。

 説明会の後、報道陣の質問に答えた藤森氏は、先の住民投票で、賛成、反対どちらの立場だったのかという質問に「市議をやっていた平成10年には、三条市は南蒲原郡、燕市は西蒲原郡をまとめ、30万都市を目指すということだったが、当時の市長はまとめられなかった。私は30万都市を考え、やむなく反対した」と答えた。自身が立候補するのか、他の候補を推す立候補者陣営という立場か、どちらで出席したのかという質問には「陣営として来たかったが、まだ確立していない。住民投票での賛成派、反対派で探りあいをしているような感じで、本来両派から立候補があるはずなのに、おかしな雰囲気。立候補者名には、自分の名を書いたが、私の立候補はほとんど有り得ない。名はまだ明かせないが、私と同じ考えを持っている元政治家のSさんに立候補のお願いをしている」と話した。

 S氏へは、個人として要請しているものだが、住民投票で反対派にまわった市議何人かと話し合いをしたこともあるという。

 選挙の争点としては「吉田町との合併を進め、法定協議会に入っている、分水、弥彦、寺泊を含めた西蒲原郡との合併を目指す」

 S氏は住民投票では反対派だった人で、「投票結果を踏まえ、吉田町との合併を進めたい。混乱が尾を引いている今の燕をまとめたい」としながらも、「自分が立つことになれば、必ず対立候補が出る。住民投票のような、遺恨を残したくない」と両派からの市長候補擁立がない場合の立候補を考えているという。

 藤森氏は、「恐らく選挙になる。S氏が立候補した時点で、対立候補が立ってもやむを得ない。賛成派から立つことになれば、反対派も出すことになるだろう。そうなると微妙になる」とし、「両派とも、選挙をしたくないという気持ちなのだと思うが、水面下では動いているようだ。賛成派からは業界人のI氏擁立の動きがあると聞いている」と話していた。

 S氏が立候補する場合、事前審査の終わった、27日以降に出馬表明する見通し。

 三条市などの4市町村との合併に反対した、元政治家S氏を単純に姓の頭文字と捉えると、杉山光映元市長である可能性が高い。

 今後の各派の動きが注目される。    
                                                (外山)