三条市・パソコンで近未来思わせるような授業
総務省 エデュマート実証実験に参加
 新潟県三条市では、昨年度からブロードバンドコンテンツを学校教育に活用する総務省の実証実験に参加しており、12月18日午後2時から、市立旭小学校で公開授業が行われた。

 近未来の学校を思わせるような授業で、子どもたちは目を輝かせて、コンピュータで配信される最新の教材を利用していた。

 総務省が、EduMart(エデュマート)実証実験との名称で、平成14年度と今年度にかけて行っている事業で、教育用のネットワーク型コンテンツの流通を目的としている。名称のエデュマートは教育(Education)と市場(Market)からの造語という。

 現在、学校の授業で、パソコンなどを使ってマルチメディア教材を利用する場合、通常、CD−ROMを購入しているため、情報を更新するには、教材を再購入する必要がある。エデュマート実証実験では、教材を提供する民間事業所が、共通のサーバーに教育用コンテンツを載せ、これをネットワークで配信するため、常時更新できる。学校側は授業で使用する教材に料金を支払い、アクセスする仕組みになっており、ネットワークを介して、常に最新の教材を利用できる。小中学校で使うほとんどの科目を網羅し、3万のコンテンツを用意している。

 今回の実証実験では、インターネット上ではなく、国が運営するサーバーと各学校とを直接回線で結んでいるが、商業化した際はインターネット上で活用する。

 三条市が全国から八つの自治体に選ばれたのは、10メガビットの高速回線を利用した地域イントラネット基盤を整備し、市内22小中学校を結ぶ教育用の回線も整備しているため。

 システムの稼動は、ことし6月からで三条市では、9月から実際の授業で使用している。

 この日は、午後2時から5年生10人がパソコン教室で社会科の授業を受けた。

 北海道、沖縄県の風土や暮らしについて学ぶ授業で、地理のコンテンツを利用。北海道、沖縄の特徴を示す画像、動画を解説つきで映し出した。

 児童たちは、北海道の放牧の風景、流氷、沖縄県のサトウキビ畑、米軍基地のすぐそばに小学校がある風景など、興味を持った画像をプリントアウトし、思ったことなどをメモに取っていた。

 授業の最後に、「流氷についてもっと調べたい」など、興味を持ったことを発表した。

 今後は、児童の使い勝手、通信関係の課題の解決や、学校で使いやすくするためには、何が課題となっているかなどを洗い出し、年度内に報告書を作成し、実験を終了する。その後、商業ベースとしての使用が実現できる時期は未定という。      
                                                (重藤)