年間50社認証の実績
お客の立場に立ったISO審査 来年は研修事業も展開 
三条市上須頃 ISOQAR JAPAN
「若いスタッフのおかげ」と佐藤社長(左)と舘チーフ 新潟県内初のISO審査機関として、2002年8月に立ち上がった三条市上須頃1、(株)アイエスオーキューエーアール(ISOQAR)ジャパン(佐藤弘子社長)は、開設1年にして50社の認証を行っており、審査機関としては驚くほどのスピードで実績を上げている。

 好調の理由は、お客の立場に立ち、規格にお客を合わせるのではなく、お客の現場に規格がどう合うかと、お客本位の姿勢を貫いているからという。

 佐藤社長は「1年間で基礎固めができた。来年からは、主任審査員や社内監査員などを養成する研修事業も立ち上げたい」と今後の展開を話す。

 同社は、地方にある審査機関として地域企業に貢献し、かつサービス業として、お客のためになる審査を行うことを目的に設立。

 ISOの審査機関の多くが、都市部に集中しており、地域の企業がISOに挑戦する場合は、交通費などの負担も多くなることから「地方に審査機関があったほうがよいし、地域のメリットになる」と考えた。

 さらに、「今まで、審査を受けた企業の多くは、審査機関に対する不満があった」ということを感じていたため、「ISOを認証取得することによって、メリットのあるようにしなければ」と、サービス業として「よい審査を、安く、早く」実現する機関にしたかったと佐藤社長。

研修事業では同社内の100人収容の研修室を活用 この趣旨に合う会社として、イギリスに本部のあるISOQARと業務提携。ノウハウの提供は受けるが、資本は独立した法人として同社が立ち上がった。ISOQARは、アメリカ、中国、タイ、シンガポールなど各国に支社を広げている。大手ではないが、同社の趣旨と合致する業務を行っているという。

 こうして、2002年8月に設立、9月から業務を開始し、現在までに認証した企業は50社ほど。現在、認証に向けて動いているお客も合わせると、80社になり、設立当初の目的、60社を超える成果を生んだ。

 通常、ISOの認証のためには1年から2年の準備期間を経る場合が多いため、同社の認証のスピードは驚異的。

 審査がスムーズに進むのは、「一般の審査では、ひとつの部屋に閉じこもって、文章を元に審査する場合が多いが、私たちは、現場に直接行く。工場ならば、すべてを回り、実際の仕事を聞いた中で、お客様の手法に規格が当てはまるかどうかを検討していく。審査機関を変えたお客様は、この違いに大変驚くようだ。お客様からは、よい審査を行う機関として認知されている」とする。

 同社の姿勢を理解した外部の審査員と協力して、1年間で50社の認証を実現させた。

 その成果からか、ことしは社内の基礎づくりに力を入れたこともあって、積極的な営業活動は行わなかったが、それでもお客は県内だけでなく、近県、西日本方面など、口コミで広まっていった。

 また、イギリスの本部からは、設立当初、業務の多くでチェックを受けていたが、現在ではほとんどチェックを受けておらず、逆に独自の工夫で行っている業務を、イギリス本部が参考にするほどになった。

 来年は、ことし固めた基礎を元に、業務範囲を広げていきたい考えで、「セキュリティー関連のISO化への対応や、研修業務などを行っていきたい」と積極展開を図る。
                                                (重藤)