新潟県加茂市議会は、12月24日午前9時半から本会議を開き、上程された議案について、監査委員の選任を除きすべて原案通り可決した。
平成14年度加茂市一般会計決算と、平成14年度加茂市下水道事業特別会計決算の認定では、賛成、反対の討論が行われ、起立採決の結果、どちらも賛成多数で認定された。

監査委員の選任では、小池清彦加茂市長が、前回に引き続き高橋禧雄市議を選任したが、無記名投票の結果、賛成5票、反対15票で、再び不同意となった。これで加茂市は6月から半年間、議会選任の監査委員が不在のままだ。
平成15年度加茂市一般会計補正予算をはじめ、加茂市道路占有料徴収条例の一部改正、新潟県市町村総合事務組合の設置など8議案の審査報告を、それぞれ付託された総務文教、産業建設、社会厚生の3常任委員長から聞き、質疑、討論もなく、すべて原案通り可決した。
続いて、第1、第2、第3決算審査特別委員会の各委員長から、平成14年度加茂市一般会計決算や平成14年度加茂市下水道事業特別会計決算の認定について、付託された議案の審査報告を聞いた。
討論で、安武秀敏市議は、自身が所属していた決算審査第2特別委に付託された、議案平成14年度加茂市一般会計決算の一部について、「内容に問題はないと思うが」と断った上で、地方自治法の監査委員の条文などに触れ、「市では、監査委員が半年の長きにわたって、不自然な形で不在」とし、不認定の立場を示した。

社民党市民連合の星野昭吾市議も、一般会計決算について「派手な温泉施設よりも、前太田市長が言った西小、知的障害者援護施設の建設の方が先。市長は、小泉内閣のもとでは取り掛かれないとしているが、内閣は発足して2年そこそこ。この二つはそれより以前の問題。何だかんだと説得力のないことを言い、小泉内閣に責任をなすりつけている」と厳しく非難。「農機具3割助成も、効果が薄れている。観光費として、雪椿の歌碑に790万円余を使ったが、市民に呼びかけて浄財を募り、建設することもできたはずだ。市長が目立つためだけの施政に批判せざるを得ない。西加茂駅前の公園整備は名ばかりで、中途半端な施設になっている。急を要しない若宮公園や冬鳥越に大きな予算が組まれ、今後の維持費も懸念される。その分、消雪パイプや道路、側溝の整備、教育費にしわ寄せがきている」とし、これらの問題点を踏まえ、警告の意味を込めて反対とした。加えて、自身が所属していた決算審査第3特別委に付託された、平成14年度加茂市下水道事業特別会計決算についても「不明瞭な点があり、賛成できない」と反対の立場を表明した。
日本共産党の今井詔一市議も、下水道会計について「下水道事業特別会計の中で収納率が極めて低い。最大の原因は一企業にある。その会社は、民事再生法の手続中で、特に引き下げている。これは大問題。市長は、この会社が正常になるまで数年かかり、徴収すれば破産に向かうと言い、事実上、未納、滞納を認める姿勢をとった」と批判。自身が調査、概算した結果、同社が平成13年度から現在まで、6700万円余りを滞納し、上水道などの未納と合わせると1億8000万円を超えるとし、「破産する、責任がもてなくなるということで、料金をまける、未納でもいいと言うのではなく、融資による道をとるべきだし、そういう助言をするのが首長の役目。使用料をまけてやるのは履き違えも甚だしい」と、市の財政状況から見ても反対との立場を強調した。
同じく共産党の大桃一明市議も、「下水道料金の滞納は放置すべきではない。この問題が出るたびに市長は、再び金の卵になってから回収すればいい、一企業を倒産させるべきではないとの答弁を繰り返している。聞いていると、市長の裁量権の中にあるというニュアンスにとれるが、そうではなく、回収も市長の権限。その会社も民事再生法でどうなるか分からない」とし、認定することはできないとの立場をとった。
樋口浩二市議と高橋市議は、賛成の立場でそれぞれ意見を述べた。
採決は起立採決で行われ、どちらも賛成多数で認定すべきものとされた。
そのほかの議案についても賛成多数で認定された。
監査委員の選任では、小池市長は高橋市議を選任し、同意を求めた。
採決は無記名投票で、賛成5票、反対15票で不同意となった。
小池市長が高橋市議を選任するのは、今回で3回目。前回の9月定例会では賛成6票、反対14票で、今回は賛成票が1票減る結果となった。
任期満了に伴う固定資産評価審査委員の選任では、現委員の樋口耕太郎氏が再任された。
消雪パイプ敷設など請願3件についても採択。議員発案による、県立加茂病院付属専門学校を「2年課程通信制」の養成所として設置開設を求める意見書と、自衛隊のイラク派遣反対の意見書も可決した。
最後に小池市長は、上程した議案がおおむね可決されたことに礼を述べ、午前10時50分ころ閉会した。
(廣川)
