三条市・平均落札価格88.84%に
(H15年12月まで)
最低制限価格変動で落ち着く
新潟県三条市が、平成15年度に入ってから12月の間までに実施した制限付一般競争入札は、263件で、予定価格に対する落札価格の割合は、88.84%と、前年同期とほぼ同様の割合で推移した。
平均の落札率では大きな差は無いが、試行の開始から2年目に入った今年度は、7月に最低制限価格の設定方法を変動制とするなどの改善を加え、個々の工事別では、予定価格の60%台、70%台といった極端な落札率が減り、後半からは、落ち着いた内容で推移したといえる。
平成15年度は、制限付一般競争入札の導入2年目。
4月から12月まで制限付一般競争入札で行われた入札件数は263件、予定価格の合計額は28億1100万円(100万円未満切捨、以下同じ)で、落札価格の総額は24億9800万円、落札率88.84%との結果。
導入初年度だった14年4月から12月までの入札件数は234件、予定価格の合計は15億3800万円で、落札価格は13億2700万円、落札率は86.28%だった。
合計額に開きがあるのは、工事件数が多かったほか、比較的工事規模が大きい入札があったため。
今年度の入札で大きな変化があったのは、7月に最低制限価格を変動制としたことだ。最低制限価格とは、工事を行えないような極端に低い入札を防ぐ目的で設定しているもの。
一般競争入札導入当初から、最低制限価格の設定率が一定値だったため、導入して2年目に入った今年度はじめは、複数の業者が最低制限価格のギリギリで入札して競合し、抽選を繰り返すといった問題が出てきた。
この状況を避けるために、一定値としていた最低制限価格の設定率を変更。予定価格と最低制限価格基準率を掛け合わせたものとして、基準率の下限を0.667、上限を0.850とし、工事ごとに変動させるようにした。
通常、入札業者は、設計図書などを元に、入札価格を割り出すが、最低制限比率が一定値だと、業者は積算せずに、最低制限価格から逆算して入札できるためか、市は「不良工事の原因や業者の積算能力が低下する」との理由で、現在の手法を導入した。この結果、8月以降の入札では、多くの工事が、80%台での入札で推移している。
8月以降の合計を見ると、162件、予定価格の合計は16億800万円で落札価格の合計は14億4400万円、落札率89.82%。14年度の8月以降の落札率は87%。
最低制限比率を変動制としたことで、業者にとっても無理な価格で応札せずに、積算しているため、比較的安定しているようだ。
ただ、現在でも排水・配水路布設工事など、管工事では、90%台で高止まりする傾向が見られ、今後、新たな改善策が打ち出される可能性もある。
(重藤)
