職員へすばやい対応、
責任感への意識改革求める
高橋三条市長が年末挨拶で心構え説く
官公庁は、12月26日が御用納めで、新潟県三条市役所では午前10時から、高橋一夫市長が、居並ぶ150人ほどの職員を前に、来年からの職務にあたっての心構えを説いた。
例年よりも厳しい内容で「市民要望へのすばやい対応と、責任感をもって職務にあたってほしい」と求めたほか、進行が遅い国の行政改革への批判もし「期待していたが、この結果では憤りを感じる」と述べた。
ことしは、部課長については「この後に、部課長会議もあるから」と出席は求めずに、幹部以外の職員のみが並んだ。
最初に、ことし一年間を振り返って、高橋市長は「ことしは、世界的にはイラクの問題が一番大きい。戦争が起こった時に、思ったよりも早くフセイン政権は崩壊したが、その後ベトナム戦争の時のように泥沼化して、元大統領が捕まったが、まだ解決には至っていない。国内では、少子高齢化となることが、以前から分かっていたのだが、今、年金に象徴されるように、介護、医療などが大きな問題となっており、私たちの財政にも大きな影響となっている。道路公団の民営化も、民間の委員二人が辞表を提出して解決されていない。そして、三位一体の改革。私は期待していたのだが、政府が責任を取らずに、地方に責任転嫁という結果。なぜ、こんな形になるのかと、私にしてみればこんな改革ならば……と憤りを感じている。この地域では、合併問題に終始した。5市町村が4市町村になり、3市町村へとなったが、1月には法定協に入り、新市を目指したい。何事も先送りでは、日本の将来は危ういと思う」と、振り返った。
職員に向けては「市長になって5年目。みなさんのほとんどは、私より役所勤めが長いから、仕組みをよく理解され、どっぷりと浸かっているから、何も感じないと思う。しかし、私は5年経っても、役所の仕組みを理解していないし、浸かってもいない。そんな目で見ると、役所の仕組みは、変化への対応が非常にしにくい仕組みになっていると感じている。私の目から見ると、もっと変えることができないのか、とイライラしている。もっと、市民の要求に打てば響くような仕組みにしようと、一人ひとりが対応する気持ちになれば、今の仕組みでもできるはず。民間は、打てば響くという形でなくともよい。そうしていないと倒産して無くなり、世の中の邪魔にはならなくなる。しかし、行政は倒産しない。無くならないことを安心するのではなく、すばやく対応ができる形に変えるという気持ちでがんばってほしい」と求めた。
また、役所の仕組みについて具体的に「民間では100円で商品を売った場合、後に計算して120円の商品だったと気付いても、お客に対して、この次から120円ということにして、120円と100円の差額は内部で処理する。外にお願いするようなことはしない。ところが役所では、ともすると、こういうことを平気で行いかねない。というのは、責任を誰が取るのか、はっきりしていないからだ」と述べ、責任感のある対応を求めた。
最後に「来年の年初には、小言を言わないようにしようと思う。もう、言うことはないはず。打てば響き、責任感のある行政マン、三条市役所になってほしい」と求めた。
(重藤)
