あす12月7日 燕市長選挙
混乱避けたいと一度は全会一致も選挙へ
 高橋甚一前市長の辞任を受けての新潟県燕市長選挙が、あす12月7日執行され、即日開票される。10月26日の住民投票の結果を受けて高橋前市長が辞任して以来、市議会は市長候補選びに奔走。これ以上の混乱を避けようと無選挙での市長擁立を目指したものの、杉山光映元市長、高橋前市長が立候補したことによって、選挙戦の火蓋が切って落とされた。

 旧反対派が中心となって推す杉山元市長、旧賛成派が中心となって推す高橋前市長と、住民投票の構図で再び選挙が行われる。

 一度は全会一致で中野邦雄助役の擁立へ漕ぎつけたものの中野助役が辞退。高橋前市長への再度出馬要請も絶望的と見て、旧反対派は杉山光映元市長に出馬を願った。

 しかし、告示日2日前となった11月28日、高橋前市長が出馬を決意。

 「無競争であるなら」と手を挙げた杉山元市長だったが、立候補表明会見直前の急転直下に、「ここまで来た以上、選挙も辞さない」とし、選挙戦に突入した。

 杉山元市長は、「燕市のために、残りの人生をかけたい」と、合併問題によって二分した住民感情の修復を目指し、市民参加の市政の実現や、財政の見直し、産業・商店街の振興、減反政策の見直しなどを掲げた。合併に対しては「合併の基本は対等合併」との考えの下、「住民投票の結果を尊重し、吉田町との協議を進めたうえで西蒲市町村を巻き込み、南蒲市町村との大同合併を目指す」という。杉山陣営は、街宣活動、個人演説会を中心に、市民へ支持を訴えてきた。

 高橋前市長は「辞任後、『合併だけが市長の仕事でない。もう一度がんばれ』という市民の声に応え、責任を取る、から責任を持つ、という気持ちに変わった。辞任後の再出馬に対する批判は甘んじて受ける」と決意し立候補。「市民の幸福のために、7年2カ月がんばってきた」と実績を強調しながら、第一に「合併に対する気持ちは今も変わらないが、住民投票の結果を尊重する」とし、「まず吉田町との協議を行い、合併後に三条・燕を中心とした県央大同合併」を訴えている。また、行財政改革、農業、工業、商業の活性化、福祉の一層の充実、人材育成などを訴え、福祉面など高い評価を受けてきた燕市政の一層の充実を目指す。

 挨拶まわりや街宣を中心に活動、4日には「クリーンな政治をめざす女性の集会」として、個人演説会を開いた。

 2日現在の有権者数は、35,636人で、4日現在の不在者投票数は415人。住民投票の投票率は69・27%、前回、平成12年9月の市長選では、投票率69・22%となっている。

 燕市政は、住民投票に続き、今回の市長選という、二度目の審判をあす受ける。
                                                (外山)