市長に質問集中
燕市議会本会議 2日目
 新潟県燕市議会は、12月24日午前9時30分から12月定例会本会議を開き、星野義則、野島善夫、タナカ・キン、渡邉正明、本多了一、田野隆夫、川崎健吾の7市議が市政について質した。22日の一般質問に引き続き7市議中6市議が市町村合併問題にからんで、先立って行われた住民投票や市長選挙、高橋甚一市長の政治姿勢について質した。

 星野、本多の2市議は、住民投票、市長選など主に高橋市長の政治姿勢について追及。星野市議は市長選での高橋市長の立候補について、「辞職からわずか約3週間での立候補は理解できない」とし、「選挙戦中には、怪文書がまち中に配られ、クリーンな高橋市長のイメージは根底から崩れた」と批判。また、これまでの政治姿勢についても「決断の甘さがあった。これが原因で、法定協議会議案を議会に出せば否決されると延ばし、住民投票への回り道となった。結局、膨大な時間と費用を使い、残ったのは、ギクシャクしたしこりだけ。プラスの要素はなかった」と指摘。今後の合併については、22日の施政方針演説で高橋市長が、住民投票の結果を尊重し、早急に吉田町との協議に入る、としたことに触れ、「施政方針演説については、一定の評価をしている。吉田町と対等合併すべき」と質した。

 高橋市長は「住民投票のときは、私の考える方向性について投票に全精力を傾注した。結果を受けて辞職したが、政治的責任を持つというつもりで立候補した。費用については、おっしゃることも無理はない。貴重な税金、申し訳ないが、私が市民の幸せのために努力すれば解消していけるのではないか。全身全霊で臨みたい。リーダーシップについては、一連の法定協議会問題がありながら現在へ至った。決断が甘かったといわれれば、批判は甘んじて受けるが、私はその時に精一杯やった。より勉強、反省し、よりリーダーシップが取れるよう努力したい」とし、改めて「住民投票の結果を尊重し、吉田町との早急な合併協議に入り、実現させたい」と答えた。

 合併問題以外では、野島市議が義務教育への補助金、タナカ市議が文化会館の障害者用トイレ設置、渡邉市議がゴミ有料化の現状と市民への還元、本多市議が今後のまちづくりビジョン、田野市議が旧新潟交通の跡地利用、川崎市議が八王寺橋の除雪などについて質した。

 理事者側は、文化会館の障害者用トイレについて、「基盤整備の一つとして、16年度予算に予算要求中であり、さまざまな人が安心して、利用できるよう協議していく」、ゴミ有料化については「施行前との比較で、昨年から今年9月までで、可燃ゴミで13%、不燃ゴミで16%、粗大ゴミで44%の減。資源ゴミは回収率が57%向上した。一番多い家庭の可燃ゴミでも23%減。燕市のゴミの資源化率は16.3%となり、国、県の平均13%に対して大きい」と、それぞれ答えた。

 また、田野市議は、「住民投票は無駄ではない。市民が市の財政、サービスについて深く考える機会となった」と評価し、吉田町との合併について、高橋市長に早急な協議を望んだ後、今後の財政運営について質問。「具体的に答えられるのであれば、16年度予算での重点項目、削減項目を教えてほしい。行財政改革の一番は合併かと思うが、それを待つまでもなく、やれるところから速やかにすべき」として、公共事業のコスト減や、目標年度を定めた職員の削減を挙げ、「合併のあかつきには速やかに市議会議員選挙を。万一、単独でも次回選挙では、30%ほどの議員の削減を。これは、財政が厳しい折、市民へのメッセージともなる」と求めた。

 理事者側は16年度予算について「現在、要望を取りまとめて編成中。具体的なことについては、今後の課題。国の予算編成が発表されたが、予想以上に地方交付税が減額されており、苦慮している」とし、公共事業については「市外業者に発注するのは、1億5000万以上の工事か、特殊な技術を必要とする場合。難しい問題だが、慎重に審議して行きたい」とした。

 最後に登壇した川崎市議は、「市民は議会の対立を見て、へきえきとしている。合併問題の対抗意識だけで、議会に臨むことは、市民の希望ではない」と、正常な議会運営を求めた。
                                                (外山)