静岡産業大 辻田ゼミが燕産地を訪問
高橋市長から産業についてレクチャー
 静岡産業大学講師の辻田素子さんとゼミ生ら5人が、5月16日まで燕市内の企業などを訪問し、地場産業の実態について学んだ。5月15日の午後1時15分からは、高橋甚一市長を訪ね、市の産業の変遷や今後の方向性について聞いた。

高橋市長の説明受ける辻田さん(右から2人目)ら 講師の辻田さんは、三条、燕地域の地場産業に詳しい一橋大学教授、関満博さんの教えを受け、静岡産業大学に講師として勤めている。今回の燕市の訪問も関さんの紹介を受けて訪れた。

 一行は、辻田さんのゼミ生のほか、中国からの留学生など5人。うち青島伸吾さんは社会人学生として夜間大学に通っており、今回は、起業のヒントを求めて来燕。リサイクル関連の事業に携わっている関係から、主に洋食器のメッキ加工による再利用についての調査が目的という。

 この日は、午前中に地場産センターで、三条、燕両市の産業支援策などの説明を受け、燕市役所には午後1時過ぎに到着。

 高橋市長からは、燕の産業変遷について説明を受けた。

 高橋市長は、江戸時代の和釘から始まり、洋釘普及後に発達した銅器の生産、戦時中のヤスリ、戦後の洋食器、金属ハウスウェアへの変遷について語り、現在は、中国からの追い上げで厳しい現状を説明した。

 その中で、燕産地の方向について「中国にはできない高級品志向へと向いている。新素材のチタン、マグネシウムを使って大手の製品を作ったりしている」と、新しい方向を模索中であることを述べた。

 高橋市長の説明を受け、辻田さんは「燕産地は、独自の製品を作っているというイメージだったが、今はOEMなどが多く、東京都の大田区のような加工供給地としての色彩が強まっていると思う。それゆえに国内産地間の競争が強まっているのでは」と感想を述べると、高橋市長は、燕の場合、多くの企業城下町と違い、それぞれの企業が独自の発展を遂げていることなどを説明した。
                                                (重藤)