世界の市場への足掛かりに
ISO9001・2000年度版認定取得 藤寅工業
 家庭用、業務用刃物メーカーの新潟県燕市物流センター1、藤寅工業(株)(藤田進社長)は、このほど、同社製品を世界ブランドへと発展させるため、品質マネジメントシステムの国際基準、ISO9001・2000年度版を認定取得した。

 藤田社長は、「設計開発、製造、販売、修理と、わたしどものあらゆる事業を対象にして、認定取得に取り組んだ。今回の取得を機に、積極的に世界へと市場拡大していきたい」としている。

 同社が取得に取り組んだのは1年ほど前。

 藤田社長は、取得について、「不況の折、従来の市場に甘んじていたのでは売上げダウンは必至。ISO9001を取得することで、世界基準のモノづくりとサービスを行っていることを認めてもらい、世界に進出する足掛かりにしたかった。海外との取り引きの際、ISOはいわば通行手形として機能する。また、国内の学校、病院、関連業者との取り引きにも重要な要素になってくる」と意義を語る。

 品質管理の意識改革が社内全体に行き渡るよう、プロジェクトチームとして、工場内からの代表者4人と、営業部門の代表として蝶名林剛常務が加わった。生産の品質管理だけでなく、営業に関しても、クレーム対応など、サービスの向上を目指した。

 藤田社長は、認定取得に向けた過程が、さまざまな面で社員の意識改革につながったと指摘する。

 「これまで製品作りに携わる者は、例えば少しくらいの不備でも、次の工程で修正してもらえるといった甘えがあったが、今回の取得で、『自分の工程で不良品は出せない』という意識が高まった。一方、営業サイドに関しては、認定取得による成果が数字に表れるのはこれからだと思っている。しかし、新規開拓への弾みと捉え、積極的に営業を推進している」とし、今後のさらなる成果を期待している。    
                                                (三浦)