市長給料半減
「乱暴すぎ」「認めたら議会バカ」激しい質疑
三条市長「当たり前のことする」を連呼で強い意志貫く
 新潟県三条市議会は、6月24日午前10時から、各常任委員会を開き、6月定例会に提案された議案審査を開始。総務文教常任委員会(西沢慶一委員長・9委員)では、高橋一夫市長の給与半減議案について、高橋市長と各委員の激しい質疑が展開された。

 高橋市長はワタリ、ウロヌキを廃止し、適正な人事考課を行うのは「当たり前のこと」「世間で行われている当たり前のこと」と連呼。当たり前のことだが、長年の慣習で出来上がってしまった形を崩すために給料を半減し、仮に議案は通らずともワタリ、ウロヌキは廃止したいとの強い意思を示した。

 開会後、市長給与を半減する条例改正案の提案説明を終えると、金子恒夫委員が「市長の真意を聞きたい」と高橋市長の出席を要請。

 高橋市長が出席した後、金子委員は「人事考課を適正に行うために、市長自ら痛みを負うとのことだが、50%の根拠は」と質問。

 高橋市長は「痛みを共有するからという意味で、特別根拠があるわけではない」

 さらに、金子委員が「常識的に考えて、もう一度お考えいただきたい」と求めると、「よく分かるが、ワタリ、ウロヌキを止めようというのは、昇給をしないのではなく、法律に定めてある通りに、評価をしようというもの。当たり前のことを当たり前の形にするだけ。例えば、三条市の保育料が高いのは、民間に比べて役所の職員給料が高いため、保育料を引き下げられないわけだ。適正に直そうというだけの提案であり、それが直らないというのが異常」と強く主張した。

 西川重則委員の「交渉の努力を重ねて職員組合と妥結できるような交渉はしなかったのか」との質問には「正式かどうかは、私自身出席していないので分からないが、交渉はあった。今まで評価をせずに給与が上がっていたのを法律の通りにするのは当たり前だが、難しいこと」と答えた。

 また、西川委員は、議案について「荒っぽく、乱暴。まず、給料を半額にして、返す刀でバッサリという感じで乱暴すぎる。市民の生活水準を向上させる方向で考えた方がよいのでは」と意見したが、「税収が減る中で、このままいくと、市民サービスを落とすしかない。現在、三役、教育長は税収が大変だから給与を下げているのであり、これとは別。私が勝手にできないことなので、みなさんにお願いしている。みなさんが否決すれば駄目になる。ただ、否決されてもワタリ、ウロヌキの廃止は行いたい。給与半額とワタリ、ウロヌキの廃止は連動するものではない」と答えた。

 岡田兵一郎委員の「これを認めたら議会がバカと言われてしまう。カミソリのようなものだという人もいる」との声には「職員の給料を下げようというものではなく、評価して上げようというもの。自動的に上がるのを止めようというだけ」と述べた。

 久住久俊委員は「市長の決意の現れであり、選挙公約であるとも報じられている。当選したことで、公約に対しての市民の支持を得たと思うか」との問いには「全面的な支持を得たと思っている」と答えた。

 また、西川議員が市長給料を半減することで、助役、収入役との給与格差がつくことについて「100分の50でなく、100分の30であれば、助役、収入役より若干上回る。考慮する考えは」と指摘する場面もみられた。
                                                (重藤)