三条信用金庫 利益大幅増
15年3月期決算 不良債権引当減少
 三条信用金庫(杉野良介理事長・27本支店)は、平成15年3月期決算で大幅に利益を伸ばした。

 業務純益はわずかに減少したが、不良債権の引当で金融庁の中小企業向けの新たなマニュアルに沿った結果、不良債権が大幅に減少し、新たな引当増加もなく、利益増につながった。

 当期利益は、前期比645・68%増の10億2800万円。前年度、マニュアルに沿い不良債権処理額を大幅に計上した反動もあり、増加した。

 また、以前から高水準を維持している自己資本比率は、0・21%伸ばし、16・75%と引き続き、国内基準の4倍以上の水準を維持している。

 6月17日午後0時半から総代会を開き、決算などを承認した。

 決算は、業務純益15億5500万円で前年度比7.65%減、経常利益11億6500万円で前年度比43.53%増、当期利益10億2800万円で前年度比645.68%増となり、課税所得については、6億6000万円、前年度比59.87%減という内容。未処分剰余金の11億9000万円は自己資本充実のため、全額内部留保とした。

 預金期末残高は、2604億4700万円で、前年度とほぼ同額。預金期中平均残高は2622億1200万円で、前年度比0.53%増。ペイオフの一部解禁はあったものの、個人預金が堅調だった。一方、法人預金は定期預金の取り崩しなどから不振だった。

 貸出金期末残高は1760億8800万円で前年度比1.39%減、貸出金期中平均残高は、1725億2300万円で前年度比1.08%減だった。住宅ローンなどの消費者向けが堅調だったが、法人向けは低調で減少につながった。

 不良債権比率は、前年度より4%ほど少なくなり、10・80%。191億9500万円で、7億円ほどの減少。

 減少させた主要因の新たなマニュアルは、「金融検査マニュアル別冊・中小企業融資編」で、企業の財務状況だけでなく、技術力・販売力・成長性、代表者の資産内容、保証状況と保証能力などを総合的に判断し、債務者区分するもの。これにより危険債権が182億3600万円から110億6000万円と大幅に減少した。

 同金庫では、さらに業務内容を好転させるために今期から3年計画で、職員に中小企業診断士の資格を取得させての支援強化、リスク管理体制の再構築など、さまざまな改善に取り組む。

 なお、総代会では役員の昇進も承認され、年友博、若井博両常勤理事がそろって常務理事となる。
                                                (重藤)