近年ではハインが躍進
地域産業活性化に90万円
ホイストクレーン 30周年で、3カ所に寄付
三条商工会議所に寄付 新潟県三条市西本成寺2、(株)ホイストクレーン(渡部宏社長)は、1月28日、三条市や県央地域の産業振興に役立ててほしいと三条市、三条商工会議所、(財)県央地域地場産業振興センターに30万円ずつ、合計90万円を寄付した。

 寄付は、同社の法人化30周年を記念してのもので、この日は渡部社長、グループ企業の(株)ハイン(羽賀一夫社長)の羽賀一真専務が、三条商工会議所、地場産センター、三条市役所を訪れた。

 同社は、羽賀一夫(株)ホイストクレーン会長が1972年にホイストクレーンサービスとして創業、1974年に法人改組し、(株)ホイストクレーンを設立した。1979年には(株)ハインの前身である(株)羽賀を設立、1990年に(株)ハインと改め、エレベーター事業に参入した。

 ホイストクレーンは、主に製造工場に設置する天井走行クレーンなどの保守点検を行っており、県央地域を中心に営業している。

 ハインは県内では新潟市、上越市、県外では郡山、長野、群馬、栃木に営業所を持ち、それまで主流だったメーカー直系の保守管理体制に対して、独立系メンテナンス業者として参入。メーカーにかかわらずエレベーターの保守点検を行っており、メーカーの「言い値」での管理になりがちだったエレベーター業界に革命をもたらした。最近では消防設備、自動ドアの点検などの新規事業へも参入し始めている。24時間体制で故障などの緊急時に対応しており、現在はホイストクレーンをしのぐ売上げがあるという。

 一行は、まず三条商工会議所を訪れ、渡辺勝利会頭に寄付金を手渡した。

 羽賀専務が「ホイストクレーンは、この地域にクレーンを取り付け、管理できる会社がなかった時代、メーカー、ユーザーの要望に応えるかたちで設立された。子会社の(株)羽賀として設立されたハインは、それまでディーラー直系のメンテナンスが主だったエレベーター業界に改革をもたらした。こうやって寄付できることはありがたいです」と会社の変遷について話した。

 渡辺会頭は、「地域に元気の良い企業、時代に合った元気印の企業があってうれしい。エレベーター以外でも新しい産業を切り開き、会社の代表として頑張って下さい」と話していた。

 続いて地場産センターを訪ね、桃井敬三専務に寄付金を手渡した。

 県職出身の桃井専務は、県商工労働部時代に、工場へのクレーン取り付けに係わったこともあり、「40年ほど前に工場を建てるときは必ずといっていいほど、天井走行型のクレーンを取り付けていました。以後、三条・燕地域では何千台と取り付けられ、地域のモノづくりに大きく寄与している。感謝の気持ちを持って寄付していただけることは大変うれしい。地域企業の経営も大変なときであり、大切に使いたい」と話していた。

三条市に寄付 午後3時には、三条市役所に高橋一夫市長を訪ねた。高橋市長は、県央地域でのクレーンやエレベーターの設置状況などについて質問した後、地域経済の動向について「仕事上で景気の好転は感じますか」と尋ねた。

 渡部社長は「昨年の夏ごろから、新規取り付けの発注が増えており、昨年5、6月頃から動きがあるようです」、羽賀専務も「徐々にですが、成果は出ているようです」と、景気の好転傾向を話すと、さらに高橋市長は「よくなっている動きのある会社とない会社の比率はどうですか」と尋ねた。

 渡部社長は「体感として1割強。よくなる会社とそうでない会社の差が出てきているようです」とした。

 高橋市長は、「プールサイドでいくら講釈を聞いても泳げない。まず飛び込んでみれば、おのずと泳ぎ方が分かってくる」と企業の転換方法について例えると、渡部社長、羽賀専務は大きくうなずいていた。
                                                (外山)